· 

実占例あり!リフレーミングをタロット占い師目線でリーディングに落とし込んでみた。


こんばんは!

大好きな漫画の続編が発売されてテンション高めの、タロット占い師の一宮ゆりです。嬉

 

 「ふつつかな悪女ではございますが」

 

病弱な土女子ど正位置の主人公が、健康な身体の悪女と入れ替わりしたたかに宮廷の中で立ち回る様が爽快なんです。

今時ラブなしでここまでポジティブになれる漫画も珍しいと思う(*‘ω‘ *)

 

各属性の姫や皇子が入り乱れて心理戦を繰り広げているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

 

そして、この漫画の主人公の魅力がなんなのかずっと考察した結果「リフレーミング」という思考法にたどり着いたので、今回のテーマに取り上げてみたいと思います。

 

皆さんは「リフレーミング」というワードをご存じでしょうか?

 

身近なところでいうと、小中学校の教育の現場でも使われていますし、スピ界では引き寄せの法則や自己肯定感を上げる系のセミナーなどでも題材にされている、心理学の思考法の一つです。

 

簡単に言うと「ネガティブな面に対して見方(フレーム)を変えポジティブに捉え直す」というもので、鑑定にも活かせたら素敵!と思ったので、記事にまとめながら深堀してみたいと思います。

それではいきましょう(*^^*)

 

 

リフレーミングとは?


リフレーミングは認知行動療法と深く関連していて、精神科医であるアーロン・ベックや心理学者であるアルバート・エリスなどによって発展しました。

 

またNLP(神経言語プログラミング)の創設者であるリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが、1970年代にリフレーミングをコミュニケーションや自己改善の手段として採用し体系化されました。

 

 

リフレーミングとは、ある状況や出来事に対する認識や見方を変えることで、新たな意味や解釈を見出す手法です。 

 

これは心理療法やコーチングなどでよく用いられ、ストレスやネガティブな感情を軽減するのに役立ちます。

 

例えば、失敗を単なる失敗として捉えるのではなく、学びの機会として捉えることで、ポジティブな意味を見出すことができます。

 

また、困難な状況を試練や成長のチャンスと捉えることもリフレーミングの一例です。

 

冒頭でご紹介した漫画の主人公も「あと1日しかない!」というピンチな状況で「まだあと1日もある!」と良い方に考えられるタフな精神性が最大の魅力です。

 

 

リフレーミングの方法は他にもありますが、具体的には以下のようなステップが考えられます。

 

1.現状認識

現在の状況や出来事を客観的に観察し、どのような感情や思考が生じているかを把握する。

 

2.再解釈

異なる視点からその状況を見つめ直し、新たな意味や解釈を見出す。

 

3.肯定的な見方

ポジティブな側面や学びを見つけ出し、それに焦点を当てる。

 

リフレーミングを上手に活用することで、困難な状況に対する対処法を見つけやすくなり、前向きな気持ちで日々を過ごすことができるようになります。

 

そしてこの3つのステップ、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、そのままタロット占いにも当てはめられるんです。

 

1.カードを展開して状況を認識&把握

2.メッセージから新たな気付きを促す

3.総合的な結果から解決策を導き出す

 

私は特に、2番目の「再解釈」のところがタロットさんの強みだと思います。

異なる目線=タロット目線

となるので、お客様も、占者自身でさえも想像できなかったフレームが現れて、思ってもみなかった結果を見せてくれたりします。

 

では次に、リフレーミングをすることでどんな効果があるのか書き出してみます。

 

リフレーミングで得られる6つの効果とは


教育の現場、就活、婚活、家族の問題など、リフレーミングが必要だと言われているシチュエーションはたくさんあります。

 

調べてみるとそれぞれの状況や問題の内容によって様々だったので、その中でも、タロットのリーディングに有効だなと思う効果を6つまとめてみました。

 

1.前向きになれる

恋愛や対人面でも、ネガティブな状況をポジティブに捉え直すことができるので、モチベーションアップにつながる

 

2.人間関係の円滑化

他者の短所を視点を変えて長所とすることで、苦手意識が軽減され受け入れやすくなる。

 

3.ストレスを軽減

トラブルの原因や問題を異なる角度から見ることで、精神的負担を和らげる。

 

4.自己肯定感が上がる

自分の短所だと思うところを長所として改めて認識することで、自分に自信を持つことができる。

 

5.問題解決能力が身につく

物事を多角的に判断できるようになるので、新たな解決策を自ら見出すことができる。

 

6.オリジナリティが身につく

一つの課題に対して様々な方向から考察できるようになるので、クリエイティブな発想を生み出せるようになる。

 

 

特に恋愛や対人面でのお悩みが多く寄せられるタロット鑑定では、1~4の精神的な面への効果が大きいと思います。

 

5と6はもともと前向きな性質の方だったり、一緒に作戦会議をしてほしいというアクティブな状態のお客様に役立ちます。

 

ここまで書いてみて思ったのですが、これって1~6全てが占い師自身にも必要な考え方のように思います。

 

普段からニュートラルな状態を保ちながら鑑定ができる占い師さんは問題ないですが「鑑定で落ち込みやすい」「活動に自信を持てない」という方は、この6つを実践することでお客様とのコミュニケーションが円滑になったり、いろいろなことにチャレンジしながら活動の幅を広げることができそうですね。

 

私自身も割と自分に甘いというか、出来なかったことよりも出来ていることに目を向けたり、状況把握はそこそこに次にどう動くかを考える方が好きなので、リフレーミングを意識しながら活動を続けていこうと改めて思いました(*‘ω‘ *)

 

 

リーディングにおけるリフレーム法


 

タロット占いにおいて最も大切なのは、厳しい結果も含めリーディング中にどれだけ気づきを発見できるか、というのがNSTの考え方です。

 

ちょっと誤解を生みそうで怖いですが、タロットで占ったからと言って必ず前向きになれることを保証するものではないと、個人的には思っていて。


根本的な問題を正しく認識し、解決策を導き出すことが重要だから、そこには今まで見ないようにしていた苦しい感情や気づきたくなかった側面を知って落ち込むことももちろんあります。

 

そこに蓋をしたまま、励ましの強いリーディングで一時的に前向きになれたとしても、何が原因でそうなっているのかが不透明なままになってしまえば、結局同じことを繰り返してしまいます。

 

そこで、リフレーミングをタロットリーディングに正しく取り入れる方法を考えてみました。

※あくまで例題なので、実際の鑑定ではスプレッドに出たカード全体を考慮してください。

 

 

 

例1.恋愛のお悩み

ご自身が女帝(正位置)の方で、最近知り合って連絡を取り合うようになった年下のワンドナイト(逆位置)の気持ちを知りたいという質問に対して、リーディング結果に悪魔(正位置)が出た場合。

悪魔(正位置)は誘惑や嫉妬と読みますが、見方(フレーム)を変えれば「お相手はあなたをとても魅力的な女性だと思っています。苛烈で本心を隠せない性質をお持ちの方ですから、あなたをもっと近くで感じたい、自分だけを見て欲しいと強く願い積極的なアプローチをしてくるでしょう。」と読むこともできます。

 

 

 

例2.仕事のお悩み

ご自身がソードのキング(正位置)で職場の人間関係が悪化して同僚が協力的ではないというお悩みに対して、結果に戦車(逆位置)が出た場合。

戦車(逆位置)は多すぎる障害を暗示するカードですが、見方(フレーム)を変えれば「どんな状況でも打ち勝とうとする行動意欲は目を見張るものがあります。集団が停滞している時に力を発揮できる性質の方ですから、今の職場の状況を正確に把握するためにも、一度足を止めて周囲の人の意見を取り入れてみてはいかがでしょうか。」とアドバイスができそうです。

 

 

例3.子育てのお悩み

お子様がペンタクルクイーン(逆位置)でお友達が少なく、学校以外に家からほとんど出ない状態で何を考えているかわからない、というお母様のお悩みに対し最終結果にワンド10(逆位置)が出た場合。

ワンド10(逆位置)は、抱えきれないほどの重責に耐えられないといったニュアンスで読みますが、見方(フレーム)を変えれば「お子様は、じっくりと時間をかけてお友達との仲を深めたり、自分の中で考えてから動こうとする責任感の強い性質ですね。学業に集団行動にと精一杯順応しようと頑張ってるので、今はプレッシャーをかけることは避けリラックスできる環境を整えてそっと見守りましょう。」と読むことができます。

 

 

 

このように、リフレーミングを意識しながらリーディングすると、出ているカードの意味を曲げることなく厳しい結果も広い視野で捉えることができますし、アドバイスに繋げることでお客様にとっても未来に目を向けやすくなります。

 

 

そして、占者自身の思い込みやネガティブに受け取ってしまいがちな結果も、いいとこ探しをしながらリーディングのバランスをとることは非常に大切です。

 

 


ここまで実例も踏まえてリフレーミングについて考察してきましたが、最後にお伝えしたいことがあります。

 

物事を肯定的に捉えるという点で、リフレーミングと混同されやすい思考法に「ポジティブシンキング」があるのですが、2つの本質は大きく異なります。 

 

ポジティブシンキングは「常に明るく前向きに考えよう!」を目指す思考法です。

 

そしてリフレーミングはネガティブな面も含めて状況を多角的に考えるので、負の側面も受け入れつつ新たな意味や価値を見出すことが求められます。

 

リーディングにポジティブシンキングを使ってしまうと、ネガティブな面が反映されにくくなり、諸悪の根源をスルーしてしまう場合も少なくありません。

 

出たカードの良いところだけを誇張して読んだり、カードの意味自体を無理やりポジティブに曲げてしまうリーディングは、リフレーミングとは別物なので注意が必要です。

 

せっかくいただいたご縁ですから、お客様の人生をより良いものにしていただくためにも、占者自身が視野を広く持ち続け問題解決能力を鍛えていくことが大切です。

 

最後までお読みいいただき、ありがとうございました。

実は、リフレーミングはNSTの藍マリンさんに教えていただいた思考法なんです。

レッスン当時に子育ての話になって、良い本があると紹介していただきました。

お陰様でうちの息子もその本を読んで、リフレーミングの周知活動を公約に掲げて生徒会に入りポスターを作って校内に張り出しています。

私も学生時代にこの思考法に出会っていたら、もっと生きやすかったかもしれない。

いやいやっ!

このタイミングで出会えたことに意味がある!ですねっ笑

マリンさん、ありがとうございます(*^^*)

ではでは。

一宮ゆり❘タロット占い❘SEEKSTYLE❘占いノート
一宮ゆり❘タロット占い❘SEEKSTYLE❘幸せノート


一宮ゆり❘タロット占い❘SEEKSTYLE❘TOP