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タロットとの向き合い方(2)~中級者編~


こんばんは!

年末に向けて経理作業に忙殺されている、タロット占い師の一宮ゆりです。笑

イヤーリーディングが始まる前に片付けてしまおうと取り掛かったものの、11月は諸々の更新月でもあって領収書の数が多すぎる( ;∀;)

これも個人事業主の性よね。がんばる。

 

 

さてさて、本題にまいりましょう。

前回に引き続き、タロットとの向き合い方について書いてみたいと思います。

 

今回は中級者編ということで、NSTでいえば全過程を修了して個人鑑定を始めたくらいの段階でしょうか。

 

占い師デビューをご検討中の方にも実践しやすい方法だと思いますので、ぜひお試しください。

それではいきましょう(*^^*)

 

【気づきは枠の外にある】カードの意味に囚われない


タロットを学び始めた頃は、テキストや勉強ノートをめくってカードの解釈を追うことに一生懸命になります。

 

 

78枚という数のカードを一枚一枚覚えることも必要なプロセスですが、実占はさらに踏み込んだ訓練が必要になります。

 

この段階でよく耳にするのが

「いざ実占になると繋げて読むことが難しい」

という言葉。

 

レッスンでも、必ずといっていいほど皆さんおっしゃいます。

 

タロットビギナーさんが陥りがちなのも、まさにここ。

 

原因は、カードの解釈ばかりに目がいってしまい、肝心な基本感情に意識が向かないことにあります。

 

基本感情とは、誰しもが必ず持っている、喜び・悲しみ・怒り・嫌悪・ 恐怖・驚きの基本的な6つの感情のこと。

 

カードの意味を覚えたら、次はそこに基本感情を加えて占っていくことが必要になります。

 

 

タロットさんが占者に最も求めるのは、カードの意味を教科書通りに読むことではありません。

 

スプレッドに映し出された対象者の行動心理を、基本感情をふまえて考察し、最適なアドバイスを導き出すことです。

 

そこには、質問に対する問題点や示された方向性を感知し、散らば ったイメージをまとめる技術が必要です。

 

 

では、その技術はどうすれば養われるのか。

 

まずはスプレッドに割り当てられた意味と、そこに出たカードのキーワードを組み合わせたら、一度意識を机上から離して頭の中でイメージしてみましょう。

 

その状況に、このキーワードの組み合わせは悲しい?それとも嬉しい?

なぜあのカードではなくこのカードが出たんだろう?

未来の流れを見た時に、どう感じたらそうなる?

 

といった疑問をもったあと

 

そうか!この状況だからこのカードがでたんだ!

あえてこのカードをタロットが出したってことは、こう思っていいってことね!

この人はこう感じたから未来にこうしようとしているんだ!

 

という「答え」が降ってくるまで考察する。

 

そう、答えは降ってくるんです。

ここはもうタロットの神様の采配というか、脳内のWi-Fiがピンってつながるというか。笑

 

この感覚を霊感っていう人もいるみたいだけど、そうではなく経験則からくる直観なので、タロットと毎日向き合って検証していけば自然と磨かれていきます。

 

そして、基本感情は文化や個人を超えて共通するものとされていますから、カードの意味に囚われず、浮かんだイメージを素直に受け取ることも大切です。


 

【100人鑑定】知恵は経験の娘である


「知恵は経験の娘である」

 

 

万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチは、経験を通じて得られる知識の重要性を説いています。

 

「二度三度それを試験して、その試験が同一の結果を生ずるか否かを観察せよ」

「実験から開始して、それによって理論を検証する」

「最も高貴な娯楽は、理解する喜びである。」

 

などなど。

ダヴィンチ先生もウェイトさんと同じ土属性のにおいがする。笑

 

このように、トライアンドエラーを繰り返した先人たちの経験が英知となるので、現代人がまだ経験していないことについて知識だけあっても、真の理論は理解できないってことかなと。

 

 

タロットも知識だけで占おうとすると、ただ言葉を置いていくだけの無機質な鑑定になってしまいます。

 

私がこれまで、 生徒様にまずは100人占うことを目標にして欲しいとお伝えしてきたのも、ダヴィンチ先生のこの言葉に感銘を受け、私自身が実践してきたことだからです。

 

ほとんどの方にハードルが高いと言われますが、習得には外せない事項です。

なんとなく図にしてみました⇩

 

最初のうちは、セルフリーディング(自分を占うこと)で練習される方も多いですよね。

 

しかし、中級者になってもそればかりを続けていると思考が固定化しやすいので注意が必要です。

 

もうその段階に来たら、他者を占い未だ見ぬ潜在意識に触れるのが上達への近道。

 

特にYouTubeを実際にやってみて思ったのですが、不特定多数に向けてリーディングし続けていると、イメージの幅が広がらず変なクセがついてしまう感覚がありました。

 

個人鑑定も行いながらSNSで発信する分には問題ないと思いますが、対象者が固定されない占い方は上達に限界があるんじゃないかな。

 

初心者のうちはカードの意味を覚えたり、毎日カードに触れるためのツールとして利用するのはおすすめですが、できれば友人知人など身近な人を占うことも同時に行った方が、もう一段階ギアを上げたくなった時に他者を占うハードルが低くなります。

 

 

100人鑑定はあくまで目安。

鑑定数に比例してリーディング力も高まるので、ぜひ心折れずに1対1の鑑定を続けていただきたいです。

 

20人、30人、40人と占うほど「ああ、ゆりさんの言っていたことはこういうことか」と気づく場面に出会っていけるはずですよ。


 

【鑑定後こそ成長のチャンス】鑑定日記のすすめ


NSTのタロット占いは考察がメインの鑑定法になるので、日々物事を深掘りするクセをつけることも大切です。

 

初心者編でも「カードの解釈に正解は存在しない」とお話ししましたが、リーディングにも正解はありません。

 

命術のようにマニュアル化されていない卜術は、自分自身で経験した幾万通りのスプレッドから得る気づきが、そのまま知識として占者自身の潜在意識に蓄積されていきます。

 

本来は、その人が開いたスプレッドは、その人にしか読めないんです。

 

 

私自身、講座を開講する際に、テキストにどこまで私自身の経験や知識を組み込むか非常に悩みました。

 

結局一周回って「私のタロットを好きになってくれた方に知見を引き継ぎたい!」という思いに至りまして、NobleStyleTarotist®を創ったという経緯があります。

 

だがしかしっ!

NSTでは、知識と経験を積むための習得法をお教えしていますが、中級者になったらどんどん応用して、オリジナリティを加えていただいて構いません。

 

それは、真のリーディングにたどり着くためには、生徒様ご自身が楽しみながらタロットとともに経験を積むことが最も大切だから。

 

私と全く同じ価値観で、同じ経験をしていて、同じ趣味趣向の人なら、NSTの解釈全てが合致するかもしれませんが、そんな人いたらとっても怖いです。

( ;∀;)ドッペルゲンガー

 

初心者のうちはコツをつかむために私をマネするのも上達の近道ですが、中級者になったらご自身とカードとの共通認識を育ててほしいと思っています。

 

 

じゃあそのために何をすればいいのか。

 

それは「リーディング日記をつけること」です。

 

まず、リーディングが終わったらスプレッド の写真を撮って後から読み返してみる。

次に、リーディング内容と感じたことをノートにアウトプットしていく。

 

シンプルな方法だけど、何度流れ作業で占っても身にならないのは私も経験済みです。


それよりも、1回の鑑定結果を真剣に出し、スプレッドを何度も考察、今までのスプレッドと比較して検証する。

この一連の作業が、カードを理解するスピードを早めます。

 

 

私はお客様リストを作って、ご相談内容や鑑定結果、特徴的なカードの出方など、なるべく詳細にメモをしています。

 

鑑定が終了してさようならをした後も、コーヒー飲みながらぼぉーっと天井見て出したスプレッドの考察をしてたりします。

 

どうしても気になるときは、カードをもう一度並べなおしてあーでもないこーでもないと、カードを動かしながらブツブツ言ってたりする。笑

 

違う方を鑑定した時に同じようなスプレッドがあったなって思うと、リストをさかのぼって別の方のスプレッドを思い出しながら、リーディングの検証もします。

 

こんな感じで、朝も昼も夜も、頭の中にカードやスプレッドのイメージが湧いてくるようになったら、いよいよ上級者だと私は思う。

 

 

まずは、リーディングの記録をとり実際の結果と照らし合わせてみましょう。

 

だいたい占ってから3か月経過したときに、状況の変化や質問に対する結果と自分のリーディングに誤差がどのくらいあるのか、じっくり検証してみてほしい。

 

そのためには、結果が後追いできる家族や友人知人など、身近な人を占わせてもらうところから始めてみるのがおすすめです。

 

まずはノート1冊、目指してみてください(*^^*)

 

最後までお読みいいただき、ありがとうございました。

知識を得るステージから、身をもって学ぶステージに踏み出す時ってけっこう勇気がいりますよね。

しかしながら「百聞は一見に如かず」。

100人占えば1万の知識を自分のものにできるということ。

 

卒業される生徒様にココナラやイベント出店などおすすめすると

「マスターしてからじゃないと人を占えません」

とお答えになる方もいらっしゃいます。

そんなとき、私はこんな感じのことをお話ししています。

 

じゃあマスターできるのっていつだろう?

タロットは一生学びです。

知識だけで、人間の複雑な潜在意識をリーディングするのは至難の業。

まずは100人。

ご縁をいただいた方を一生懸命占って、貴重な経験として記録をとり、理論を理解するために検証を繰り返してください。

 

タロットは、人を占ってこそ磨かれる占術です。

タロットさんが引き寄せてくれた人達は、今のあなたに必要な教えをもって現れるんだと信じて、怖がらずに一歩踏み出していただければ嬉しいです(*^^*)

ではでは。

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