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タロットとの向き合い方(1)~初心者編~


こんばんは!

久しぶりにピアノと遊びたくなって、古い楽譜を引っ張り出して懐かしさにほっこりしている、タロット占い師の一宮ゆりです。笑

けっこう離れてしまったけど、指はちゃんと覚えてるものよね。

そろそろ録音機能とかいろいろ充実してる電子ピアノほしいかも。

詳しい方がいらっしゃれば、おすすめのメーカーなど教えてください(*^^*)

 

 

さてさて、本題にまいりましょう。

今回は【タロットとの向き合い方】についてお話しします。

 

もともとは、タロット占い師を目指す生徒様達のためにInstagramに投稿した記事で、実際のレッスンでも質問の多いテーマでした。

 

インスタの投稿ではお伝えしきれないこともあったので、初心者・中級者・上級者編と3回に分けて、掘り下げた内容をよる恋でも書いてみようと思います。

 

今週は1回目のレッスン、初心者編です。

それではいきましょう(*^^*)

 

【深淵なるタロットの世界】タロットは一生学び


近年人気上昇中のタロット占いは、その濃密な歴史の中でたくさんの専門家達の手によって多種多様な世界が創造されてきました。

 

私たちがその膨大な情報を精査し、潜在意識まで落とし込むためには多くの時間と労力を必要とします。

 

「奥が深すぎてハードルが高い」「特別な能力がないと理解できないのでは」など、教科書に沿って鑑定する命術と異なり、タロット占いは一人一人のお悩みに最適な答えを導き出す、リーディングパフォーマンスが強みの占術です。

 

マニュアルがなく即興でカードが指し示す物語を伝える、深い知識と経験が問われる超実力重視の世界。

一朝一夕で身につく占術でないことは確かです。

 

今現在活躍中のタロット占い師の先生方も、きっと常に学ぶ姿勢で向き合われているんじゃないかな。

 

毎日タロット触ってて思いますが、常に発見があるし、新しいあだ名も生まれてます。

SNSのぞき見カードとか、マッチングアプリのカードとかね。笑

 

時代の流れとともに解釈もアップデートされ、占者の経験値とともにリーディングの幅も無限に広がっていく。

 

もう、一生終わりのない旅をしているような感覚。

 

 

NSTでは「卒業=一人前」ではなく、受講中を生まれたての卵を温めている状態と捉え、すべての課程を修了した時点で羽化し、そこからやっと一歩踏み出す段階まで育てることを目的としています。

 

卒業後は、生徒様自身が78枚のカードとともに人生を旅することで多くを学び、タロットの真理に近付いていく。

 

NSTのレッスンは、そんな自分だけのタロットを見つけるために必要な知識と、習得を早めるコツを余すところなく詰め込んだ内容となっています。

 

膨大な情報量の中で、どこを学んだら良いのかわからないという方におすすめです。

さりげなく宣伝もしちゃう。笑

 

 

【解釈に正解はない】考察するクセをつける


タロットの歴史を紐解けば、中世ヨーロッパ時代から神秘学者、オカルティスト、シンボリスト等がオリジ ナルのデッキを制作し、様々な解釈をもって世の中に発表してきました。

 

各制作者の思想が反映された78枚のカードは、扱う占者達によって多様な意味を持ち、幾千幾万の解釈が今もなお生み出され続けています。

 

 

NSTでは、ひとりひとりの経験則からカードを潜在意識に落とし込む作業を重要視しています。

 

それは「タロットカードに正解は存在しない」と私自身が長年の経験から強く感じるからです。

 

型にはまったイメージを共有することは出来ても、それはあくまで誰かの潜在意識の集合体なわけで。

実際にはしっくりこない解釈も必ずでてきます。


 

例えばカップの10。

ウェイト版タロットには家族の幸せそうな様子が描かれ、愛の最上級の完成形とされています。

 

しかし、人によって価値観は様々ですよね。

家族団らんよりも、自由に世界各国を旅してたくさんの人々と出会い、国境を超えて交流するのが愛の完成形という人もいらっしゃいます。

 

 

要するに、同じカードを引いていても流れ込んでくるイメージは、占者それぞれに違うということ。

 

それは大切にするべきオリジナリティであり、そのカードを引く人だけのとても特別な自己基盤そのもの。

 

 

鑑定結果が同じだったとしても、どこを重要視してイメージが入ってくるかは占者それぞれ辿るルートが違います。

 

愛情があるかどうか、楽しいかどうかを基準にスプレッドが構成される占者もいれば、トラブルはないか、リスクがどのくらいあるかを基準に構成される占者もいます。

 

そうなると、私は原因を追究するスプレッドの傾向が濃いタロット占い師かも。

 

例えその時は状況が良くなったとしても、今後また同じことを繰り返さないために、その時はタロットを必要としなくてもお客様が自分で考えて判断できるように、根本的な原因を見つけるのが私のタロットさんは得意です。

 

心理学と相性が良いのも、開くスプレッドに現実的な物語の展開が多かったからなんですよね。

 

このように、引手によってどんな物語になるかは経験を重ねて初めて発見できるものです。

 

そして、スプレッドから注ぎ込まれるイメージは、カードを多角的に観察し占者自身の人生経験とリンクさせることで、より深く鮮明に感じることができます。

 

最適な言葉を引き出すコツは、タロットとの共通認識を育てること。

 

それはカードの意味を幅広く暗記するのではなく、日常生活の中で感じたことや起こった出来事を考察することで、カードの本質にふと気が付くときがやってきます。

 

それがいつかがわからないのも、タロットの世界の面白いところ。

日々新たな発見を楽しむためにも、小さなことでも考察するクセをつけことでリーディング力を養うことができるんです。

 

【喜怒哀楽全てが学び】無駄な経験はひとつもない


タロット占いは、どんな経験も活かすことができる占術です。

 

心躍る幸福感や愛しい人に向けた深い愛情、苦境に立つ劣等感や身を焦がす激情でさえも、78枚の中に合致する 1枚が必ずあります。

 

そのひとつひとつの経験こそが、尊い学びとなるのです。

 

「どんな経験も全て活かされる」

 

これが、私がタロットに魅了された理由の一つです。

 

 

例えば結婚や出産。

お客様が結婚生活や子育てに悩んでいたりする場合、全く経験したことがない人と経験している人とでは、タロットが見せるスプレッドの理解度に大きく差が出ます。

 

例えば不倫。

占者自身にする側とされる側、両方の経験があれば浮気された奥様の気持ちも、愛人側の心境も、全てではなくても理解を示し苦悩に共感することができる。

 

例えば大切な人の死。

愛する人を失った悲しみは、同じ痛みを経験した人にしかわからないこともあります。

身を切るような、ぽっかり心に穴が空いたような、虚無とも絶望とも言い切れない無力感。

 

 

そんなたくさんの苦しかった経験が誰かの役に立つということを、私自身、占い師として活動する中で身をもって体験してきました。

 

心に傷があればあるほどタロットを理解できるなんて、皮肉に聞こえるかもしれないけれど。

 

私はそこがかなり貪欲で、深い悲しみや憤りも丸ごと抱きしめて、愛して、生ある限りタロットに落とし込んでいきたいと思う。

かなりドMなロジックかも( ;∀;)

 

 

それでも、そこに自分の存在価値を見出した学生時代の私は、生きる糧を手に入れた気がして笑顔を取り戻すことができたんです。

整形した?って言われるくらい、顔が変わったの。笑



タロットは単なるゲームでも占いでもなく、人生を生き抜くためのバイブルです。

 

これからレッスンを受けられる方も、肩の力を抜いて、自分自身の経験をおさらいするつもりで学ばれると、お勉強の域を超えて楽しめるかもしれません。

 

ぜひ、たくさんの気づきを得ながらタロットさんと仲良くなっていただきたいと思います。

 

最後までお読みいいただき、ありがとうございました。

実は、Instagramで投稿しているのは初心者編と中級者編だけで、上級者編はまだ考え中なんです。

うっかり私自身がまだ中級者くらいの気持ちでいたんだけど、NSTのためにも上級者ですと胸を張って言えるように(笑)、しっかり思考を整理しておきたいなと思って。

占い師の最終形態ってなんだろなって考察してるところです。

 

41歳って占い師ではまだまだ若手のほうですし。

10年後、51歳になった時、タロットが見せてくれる世界もきっと変わってるだろうなって思いますし。

うーーーん、むずい。

とりあえず来週中級者編を書いてから考える。笑

ではでは。

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