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現役占い師が本気で大事だなと思う「自己有用感」との上手な付き合い方。


こんばんは!

2週連続でブログをお休みさせていただいたら、なぜかHPの閲覧数が1.2倍になっていてどうしたものかと複雑な気持ちになっている、タロット占い師の一宮ゆりです。笑

 

先々週は友人の再婚式に出席し、次の週は親戚に不幸がありセレモニーに参列したので、人生についてじっくり考える機会をいただいた2週間となりました。

 

もうなんだか気持ちがジェットコースターだったから、今やっとこさパソコンに向かうことができて一息ついています。

 

そんなこんなで人として、占い師として、私はどう生きていきたいんだろうって考えてみた結果、「自己有用感」が鍵なんじゃないかというところまで行きついたので、今回は記事を書いていくうちに答えを出せたらと思います。笑

 

それではいきましょう(*^^*)

 

自己有用感とは?自己肯定感との違い。


コチラの画像が大好きで何度も使ってしまう。笑

なんだかいいですよね。

自由だぁって感じで(*‘ω‘ *)

 

 

さてさて、まずは「自己有用感」ってなに?から始めてみたいと思います。

 

同じような言葉で「自己肯定感」はご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

2つの違いは

自己肯定感=自己評価

自己有用感=他者評価

となります。

 

よく調べてみると、狩猟民族だった西洋人は自己評価を重視し、農耕民族だった日本人は他者評価を重視する、とありました。

 

狩猟は基本的に一人で狩りを行うのに対し、農耕は他者との協力が不可欠だったので、周囲とうまく協力し役割分担ができているかが個人の評価につながっていた、ということみたい。

 

自己評価(自己肯定感)よりも、他者評価(自己有用感)が優位にくるっていうのが、やっぱり日本人らしいなって思います。

      

となれば「自己肯定感を高めましょう」と言ってすんなり心に響くのは西洋人なので、日本の社会を生きる私たちは、自己肯定感を高めるよりも自己有用感を高めることが大切です。

 


具体的には

誰かの役に立っている

コミュニティの中に役割がある

得意な分野で実績がある

という自負をもつこと。

 

他者に必要とされているっていう実感があると、自分自身を認めることができ自己評価が高まります。

 

自己評価が上がれば心に余裕が生まれて、精神的な安定にもつながり自分に自信も持てるようになる。

 

見方を変えれば他人軸で生きることにもなりかねないけど、自分軸で生きることを許されない教育が日本に根付いていた背景もありますし。


そこは「目には目を」の精神で他人軸を受け入れつつ、自分の立ち位置を確立していく方が自分らしく生きるためには有効なのかなって思いました。

 

自己有用感は自己肯定感を育てる。


日本人って、自己肯定感がほかの国に比べてめちゃくちゃ低いのをご存じですか?

 

自己評価のアンケートで、自分には人並みの能力が「ある」と答えたアメリカ人が約9割いたのに対し、日本人は5割に満たない結果になっていました。

 

人並み以上の能力ではなく、人並みの能力でこの結果です。

 

考え方の基準として、海外では自分の意思をしっかり主張できているかを重視するのに対し、日本人はどれだけ沢山の人の役に立てているだろう?って考えるから「その能力がない」と感じる人が必然的に自己評価を落としているって感じかなと。

 

 

そういえば、最近Instagramで素敵な投稿をしている50代くらいの女性がおすすめに出てきたので覗いてみたんです。

 

海外セレブのように全て自撮りでポーズを決めていて、コメント欄には賛否両論の意見がありました。

 

で、そのなかに「せっかくフォロワー沢山いるんだから、もっと役に立つ情報を投稿すればいいのに」っていう意見がいくつかあって。

賛同を表すいいねもかなり多かったんです。

 

たぶんこの女性は、誰かの役に立ちたくて投稿を続けているわけじゃなく、自己承認のツールとしてInstagramを利用しているだけなんじゃないかな。

 

それを日本人の価値観に当てはめて自信過剰のように受け取られているのを見て、なんだかとても残念な気持ちになりました。

 

それもベースには「誰かの役に立たなければ価値のない人間だ」っていう考え方が根付いているんですよね。

 

 

ただ、その女性のプロフィールを見ると、かなりスキルの高いお仕事をされている方で、プライベートでは社会貢献度の高い生活をされているということが見て取れました。

 

ということは、「自己有用感が十分にある」から「自己評価が高い」ので、「自己肯定感をしっかり持てている」ということ。

 

その女性がどんなコメントにもひとつひとつ答えながら、「ありがとう」と感謝を伝えているのも、ありのままを認めることができる段階にあるから、他者を認めることができるってことなんじゃないかな。

 

わざわざアンチコメントされる方も、自分に価値を見出せないから攻撃しやすい人を見つけると負のバトンを渡したくなるんでしょうけど、自己肯定感って時間をかけて身についていくものだから、ちょっとやそっとでは崩れないものです。

 

まずは自分自身が、誰かのために生きてみる。

そこから社会に貢献しているという自覚をもつことで、健全な精神が育っていきます。

 

私もまだまだひよっこですが、自分自身に与えた役目と向き合いながら、自己評価を高めていきたいと思いました。

 

 

占い師は自己有用感と自己犠牲のバランスが大事。


いろいろ書いてきましたが、やっとここからまとめていきたいと思います。笑

 

自己有用感を占い師目線で見てみると、実績を積んでいく中でお客様のお役に立てているという自負をもつことが、自己有用感を高めていくことに繋がるといえます。

 

 

だがしかしっ!

貢献度を高めることは大切だけど、ここでひとつの疑問が頭をよぎりました。

 

 

自己犠牲を払って人を助けることが、果たして自己有用感を高めることになるのか。

 

 

よく言われているのが、自己肯定感が低い人は優しくて人に尽くし過ぎてしまうという点。

 

自己有用感を高めようと過剰に誰かの役に立とうとしてしまうことで、結果的に他者に利用され、そんな自分を責めたりして自己評価をさらに落としてしまうことになる。

 

 

今までにいくつか書きましたが、私自身、お恥ずかしながら若い頃は自分自身に向けて「死ねばいいのに」っていうのが口癖でした。

急にぶち込んでごめんなさい( ;∀;)

 

理想と現実が乖離して、完璧を求めすぎて、いるだけで誰かの邪魔になるなら、いなくなった方がましだって思うようになって。

 

誰かに必要とされることでしか、自分のいる意味を見出せなかった。

 

そんな自分が弱くて、ずるくて、情けなくて。

 

それでも、そんな私のタロットを必要としてくれる人がいて、何度も救われてきました。

 

もしかしたらだけど、タロットをしている時だけ何もかも忘れて夢中になる私を見て、当時の友人達がわざと占ってって言ってくれてたのかもしれません。

 

それでも「占ってくれてありがとう」っていう言葉が本当に貴くて。

今でも本当に感謝しています。

あの時、あなたが必要としてくれたから今生きてるって言えます。

ありがとう。

 

 

ただ、20代の当時は口コミで広がった一部のコミュニティの中で、詐欺まがいの仕事をもちかけられたり、どんどん要求が多くなり指図をしてくる方もいらっしゃいました。

 

私自身も、タロットありきで人と関わるようになってしまってた時期だったから、きっとみんな私が必要なんじゃなく役に立つから必要なだけなんだって自信を無くしたりもしました。

 

自分に自信がもてず負の感情に支配されれば、人を占うことも苦痛になってしまいます。

 

 

誰かの役に立つことで得られる自己有用感は大切だけど、自己犠牲を払いすぎてしまえば結局は自責の念に押しつぶされてしまう。

 

ここがずっとモヤモヤしてたところでした。

やっと原因を見つけたわ。笑

 

占い師やカウンセラーという職業に興味を持つ方も、けっこうこのマインドがベースにある方が多いように感じます。

 

 

改善するには、自己有用感がある程度高まった時点で、自己犠牲はやめること。

 

 

 

献身的な行為は時として、誰かの甘えを引き出す毒にもなるんじゃないかな。

 

誰かに必要とされる範囲と、自分ができる範囲のボーダーラインをしっかり引いておく。

 

それは損得勘定から生まれるんじゃなくて、お互いに成長していくために必要な大事な線でもあります。

 

私はそこの見極めがまだまだ甘っちょろいところもあって、Noって言わない人ってイメージをもたれることが多いです。

 

でも、心を許して深く付き合う人ほど、こだわりが強くて好き嫌いが激しい裏面を知ることになるので、ギャップに驚かれたりします。

決してひかれたとは言わない。笑

 

今後はもっと、ひとつひとつ丁寧に向き合って、上手に線を引けるようになりたいなって思いました。

 

本当は自己愛についても書きたかったけど、とりあえず着地できたので今回はここまでにしておきますね。笑

 

最後までお読みいいただき、ありがとうございました。

なんだか書いていて思ったんだけど、これって占い師だけじゃなくサービス精神旺盛な方や社会貢献に関心のある方なら誰にでも当てはまりそう。

身近な人ほど曖昧になりやすいボーダーライン。

大切にしているからこそ、お互いに気持ちよく支え合える距離感を大切にしたいですね。

ではでは。

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