こんばんは!
NSTメンバーのお茶会の日程が決まって、ワクワクが止まらないタロット占い師の一宮ゆりです。嬉
前回からちょっと空いてしまったけど、みんなの予定を合わせられそうで良かった(*^^*)
ただ気がかりなのは西日本方面の地震。
夏休みにいくつか予定していたイベントをキャンセルして、念のためおうち時間充実を図ることに決めました。
お客様からも海外移住のお話を耳にすることが多くなり、我が家も今後のことを本格的に考えなければならない段階にきているのかなと。
できることから少しずつ、準備していきたいと思います。
そして今回は、久しぶりに占いのお仕事に関するデリケートなテーマについて書いてみたいと思います(*‘ω‘ *)
講座の卒業生やNSTメンバーからもよく質問される「お金」に対するプロとアマチュアの価値観の違い。
Aさんの場合…
「友人を占っているけど、今までお金をとったことはなくて。でも最近占ってほしいと言われる頻度が上がっているので、なんだか複雑な気持ちになります。」
Bさんの場合…
「一度占ったことのある同僚に頼まれて職場の飲み会にタロットを持っていったら、料金の話をする前に相談が始まり結局言い出せず全員タダで占いました。」
のように、占いブームが来ているとはいえ占い業に理解のない方もまだまだ多いのが悲しい現実です。
ただ、私が感じるのは占いが商売か否かを問う前に、お金に対するとてつもなく古風な考え方のクセが日本人には根付いているような気がするんです。
その辺のモヤっとしている部分を、今夜スッキリさせてしまおうと思います。
それではいきましょう!
いまさら聞けない?お金のブロックとは?
私たちの業界ではもはや耳ダコの「お金のブロック解除」について、まずは掘り下げてみましょう。
キーワード検索すると情報が溢れ返っているので、とりあえずAIに聞いてみました。笑
「お金のブロックとは、人がお金に対して無意識のうちに持っている否定的な考えや感情、行動パターンのことを指します。
これらのブロックが存在すると、お金を得ることが難しくなったり金銭に関する恐怖や不安が増すことがあります。」
ということでした。
占い師でいえば、相手が要求していないのに値引きしたり、お金をもらうこと自体に罪悪感を覚えたりしちゃうことがダメだよねって話らしい。
私なりに考えてみると、昔から日本人は「汗水たらして働いて稼ぐべき」という清貧(せいひん)の精神をもっています。
清く働き貧しく暮らすという、質素倹約の考え方を否定したいわけじゃないけれど。
そのバイブルとなっている「方丈記」を書いた鴨長明さん。
お金がなくても心まで汚れないよう、美しく生きることを説いていました。
だがしかしっ!
この方、50代で隠居して楽器などの趣味に明け暮れた余生だったとか。
今の時代、50代ってまだまだ働かなきゃ家のローンも子供たちの学費も捻出できないお年頃です。
出世の道も何度も絶たれ、出家せざるを得ない状況に追い込まれたとか諸々、質素倹約自体の意味も変わってくる気がする( ;∀;)
ちょっと脱線しちゃいましたが
「お金のブロック解除」とは
「たくさん稼ぐ=卑しい行い」
となってしまった思考を手放して、ガッツリお金と仲良くしましょう!という起業家向けのセミナーでも定番になっている思考法です。
助け合いの精神とお金の深い関係。
では、なぜお金のブロックがなかなか解除できないのか、私の今までの経験からまとめてみたいと思います。
トンボ玉のインストラクター時代
20代の頃ガラスのバーナーワークのお仕事をしてたんですが、私が作ったキーホルダーやネックレスなどは、お土産感覚でプレゼントすることがほとんどでした。
ただ、本当にきれいなバラの花をガラス玉の中に咲かせることができたとき、譲って欲しいという年配のマダムに控えめの金額を提示したら「自分で作ったもんにお金を取ったらあんた、バチが当たるよ」ってセーターをほどいた毛糸で作ったタワシをくれて、半ば強制的に物々交換になったのは今でも腑に落ちてません。笑
羊毛フェルトのクリエイター時代
ハンドメイドの世界でも、このお金のブロックはよく話題になっていました。
地元のイベントなどでも、手芸の材料費ってもともと数十円~数百円で安価だしイヤリングを1個作って300円など、ほぼ材料費だけで出展されてる方も多かったんです。
今は作家さん側もお客様側も意識が変わって、しっかり商品価格にデザイン料、技術料を上乗せして取引されているのをよく見かけるようになりました。
この一連の出来事のベースになっているのは、無意識のうちに根付いている「お付き合いの精神」だと思うんです。
昔は各集落で漁師、猟師、農夫といった得意分野を持つ人たちが、それぞれ食料を確保しながらお互いに助け合いの精神で物々交換をしていました。
だがしかし。
丁度良い食料がなくて欲しくないものと交換しなければいけない場合もあったり、鮮度や希少価値など、価値が釣り合わないという問題も徐々にでてきます。
そこでもやはり「いつもお世話になっているから」「あの人とは付き合いが長いから」といった感じで、不満を表に出さないことを美徳とする風潮がありました。
やがて食料以外の物品交換(砂金や布など)も始まったけど、それでも間に合わなくなって日本では708年(和銅元年)に通貨を使って売り買いに発展していったという歴史があります。
誰とでも平等に売買が成立するので、お付き合いによる不平等さはなくなったから問題ないじゃないってお話なんですけれど。
言葉を借りるなら、お付き合いブロックが解除されたという感じでしょうか。笑
それによって今まで物々交換だからこそ得していた集落に旨味が無くなったり、仲間意識が強い集落は裏切られた気持ちになったりして「助け合いの精神が、お金という概念で汚されている!」という流れができた側面もあるんじゃないかなって思ったりして。
専門家ではないのであくまで持論です(*‘ω‘ *)
私の家も古い風習がまだまだ残っているので、親戚付き合いも未だに大変ですし。
年配の方は特に、なんだかお金で済ませる感じが冷たくて無機質に感じちゃうのかもしれません。
あなたのスキルも、時間も、価値あるもの。
まず前提として、私はどんな仕事や趣味でも
必ずお金はとるべき
と思っています。
NSTの生徒様にも、卒業したらワンコインでもいいので必ず鑑定料をいただくようにしてください、とお伝えしています。
それは
お金=信頼
だから。
例えば、NSTの生徒様は1レッスン7000円を全11回行って修了となるので、数万円から十数万円の授業料がかかります。
他にタロットやカードクロス、セージや参考書などなど、タロット占いに必要なアイテムや活動資金も個人差はありますが、全く0円ということはありません。
もうその時点で、お金をいただくだけの価値ある情報をもっていると思いませんか?
レッスン以外の時間もタロットのお勉強をたくさんしたり、デビュー前に他のセミナーなどに通われて更なる知識を習得する方もいらっしゃいます。
その膨大な時間と、注がれた労力と、投資した資金を考えたら、私ならタダで占ってとは言えません。
リスペクトを込めて値切らず払います。
占う側と占われる側の立場を対等にするためにも、きちんと対価を払って信頼関係を構築したほうが、末永く気持ちの良いお付き合いができると思っています。
それにもう一つ大事なこと。
時間=お金
という当たり前の事実。
「鑑定は私の時間を買っていただいている」と以前YouTubeで発言したことがあったんだけど、なぜか風女子にめっちゃ刺さったみたいでしばらく予約時などに「ゆりさんの時間を買います!」っていじられてました。笑
私自身は鑑定時間については若干バグっているので、あまり胸を張って言えない所ではありますが、それでもお時給計算したら店長時代よりもいただいています。
占い業界の料金相場は10分1000~3000円。
個人で店舗やオンラインサロンを開業している占い師の金額設定は、個人差が大きいので相場を出しづらいですが、数年前なら60分数十万っていう先生もたくさんいらっしゃいました。
私が開業した際に調べたときは、個人で活動している占い師さんは大体30分10000~15000円くらいが相場だったと思います。
当時から私の鑑定料はかなり安いって言われるのも、高額な価格設定をされてる先生が多いからなのよね。
元ベテラン占い師さんも「あの時代は良かったのよ~」って言ってるし、間違いない。笑
どちらにせよ、占い師が納得できる価格にすれば問題ないと思うんです。
それがたとえ最初はワンコインであっても、きちんと対価はいただきましょう。
誰にでも平等に与えられた貴重な命の時間。
依頼を受け、あなたの大切な命を使って占っているんです。
占いに対するモチベーションを保ち続けるためにも、自分自身にしっかりと価値を与えて、尊重し合える方に対してスキルも時間も使うようにしてほしいと思っています。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
実際のところ占料には責任も伴うので、占う側にも占われる側にもメリットは大きいと思う。
占者は気持ちが引き締まるし、占われる側も真剣にアドバイスも聞いてくれてお互いに密な時間を過ごせます。
起業も視野に入れている方ならなおさら、身内だからとか、お世話になっているからという理由で対価をいただかないのは、プライドを持って仕事をしていないのと同じこと。
それは占いだけじゃなく、手作りの作品や真心こめて育てたお野菜だってそうです。
一度でも仕事に命を燃やして取り組んだ経験があれば、自分の仕事の価値を、お金と信頼のバランスを、見誤ることは無いはずですよ。
胸を張って行きましょう!
ではでは。