こんばんは!
秋薔薇がとても綺麗に咲いて、毎日ベランダを見るのが好きになっているタロット占い師の一宮ゆりです。笑
真夏のあの暑さに株がダメージを受けまくって花数はとても少ないものの、なんとか咲いた薔薇は厚みもあってとても立派。植物の力強さを改めて感じました(*‘ω‘ *)
今月に入ってから特に、2024年のイヤーリーディングも含め新規のお客様も増えてきてスケジュールがパツパツになってきました。
ブログやYouTubeもお休みさせていただくことがチラホラ。
来年には落ち着く予定なので、しばらくはバタバタさせていただきますが生暖かい目で見ていただけたら幸いです(*_ _)
そして今回はレッスンの生徒様からの質問で、最近増えてきた実際の鑑定に関する質問についてまとめてみようと思います。
一般的な占い師のイメージって、占いの結果を完璧に作り上げて提供するのが仕事と思っている方も多いかもしれませんが、私のタロット占いは全く違います。
今回はそこのところを掘り下げて、占い師としてデビューを視野に入れている方にお伝えできれば良いなと。
それではいきましょう(*^^*)
そもそもタロット占いは卜術です。
生徒様の中には、リーディングにちゃんとした正解があると思われている方がいらっしゃいます。
その【正解】を【完璧】にお客様にお渡ししなければいけない。
そんなプレッシャーがあるみたいです。
だがしかし。
統計学から導き出される相術や命術なら答えがちゃんとあるので、質問に対する答えを正確に導き出して提供しなければいけないだろうけど、偶然性を重んじる卜術には当てはまりません。
卜術であるタロットは潜在意識にアクセスする占術です。
潜在意識とは人間が無意識に働かせている意識のことで、脳の90%以上を占めるとされています。
※これまでレッスンでは顕在意識10%説を採用してきましたが、現在では3%~10%で見解が多岐にわたるので、間をとって5%説にテキストの記載を変更しました。
占い師自身もこの無意識領域を使って占うからか、自然と色々なことに気づくクセがついたり「なんとなく感じる」ようになってきたりします。
占う度に潜在意識を引き出すわけだから、どんどん鍛えられるんだろうと個人的には思います。
教科書に載っていることをいくら理論的に覚えたとしても、それは10%に満たない顕在意識の領域でお勉強しているのと変わりません。
潜在意識はその何十倍もあって、皆さんに必ず備わっている能力です(ほとんど眠ってるけど笑)
なので、タロットの基礎ともいえる四大元素を徹底的にその身にたたき込んで、生活に落とし込むところから始めなければ、カードの真の意味を理解することは難しいと思います。
そして、リーディングの際もカードと占者との共通認識から生まれる感覚は、その時その場でしか生まれないもの。
お客様の属性や占う対象者の属性もしかり。
1億人なら1億通りの潜在意識があり、そのひとつひとつをデータ化して保存し統計をとるのはほぼ不可能ですよね。
本来卜術とは、その深遠なる海のような潜在意識の底に沈む一粒のダイアを探り当てるような占術です。
学問として捉えることのできない、たくさんの経験の中で蓄積された感性を使う占いなのです。
鑑定書のない占術にできること。
結論から言えば、タロット占いもメール鑑定等であれば鑑定書は作成することができます。
質問に対してカードを引き、そのカードについて解説も交えてお相手の気持ちや今後の流れを記していけば、それがそのまま鑑定書になります。
なりますが、お客様の属性や対象者の属性もわからないままカードを読むことになるので、今の状態と今後の可能性までは占えても、お客様の潜在意識をかき混ぜることは出来ません。
今ちょっと変なこと言ったって思いました?笑
お客様の潜在意識をかき混ぜる
よく私が口にする言葉なんですが、かき混ぜると言っても脳みそいじくるのとは違います。笑
簡単に言えば、停滞したお客様の意識に対話を通して入っていき、カードを使って電流を流すようなイメージです。
無意識のうちに気づかないふりをしたお相手の言動。
無意識のうちに閉じ込めてしまった感情。
タロット最大の強みは、そんな無意識領域に潜って刺激を与えられることです。
その時はご本人も見たくないものを見なければいけないかもしれない。
なんせ無意識に遠ざけた感情や思考だから、都合の悪いことも出てきます(*‘ω‘ *)
けれどそれ以上に、お客様自身がハッと大切なことを思い出したり、無意識のうちに書き換えらてしまった真実に気づいたりもできるんです。
タロット占いは占い結果を一方通行で提供するものではないと思っていて。
お客様のため込んだ想いを吐き出す場であり、対話することで複雑化した思考を整理しながら一緒に答えを探る占いなんだと、私は毎日の鑑定の中で実感し続けています。
潜在意識の中から答えを導き出すのはお客様自身。
これまでお話ししてきたように、タロット占いはお客様の潜在意識に働きかけて、気づきを得る占いです。
当たる当たらないよりも大切なことがある
と、生徒様にも常々お話ししているのですが、その理由もここにあります。
人が頭を働かせて予想することには限界があり、一人で考えていても答えが出ず悩みがより深くなったりします。
気の合う仲間とワァーっと騒いで発散できたり、思考と感情を切り離して考えられるタイプの人には、そもそも卜術は必要ないかもしれないけれど。
誰にも打ち明けられない悩みを抱えていたり、根本的な解決を多角的に分析したい人にとって、タロット占いは思ってもみなかった視点から問題を俯瞰的に見る手助けをしてくれます。
そして、リーディングを通してお客様が何を感じ、何を想うのか。
それはお客様本人にしかわかりません。
鑑定時間の中でご本人が「こういうことかも!」って気づくこともあれば、鑑定後に数カ月経過してからハッと真理に近づくこともあったりします。
私達タロット占い師は【完成された答え】をお客様にお渡しするのが仕事ではないんじゃないかな。
複雑化した感情の迷路の中から最も最適な道筋を、ご自身で選択するお手伝いをすることが、最大の存在意義だと私は思っています。
人は自分で出した答えなら、ちゃんと納得して歩みを進められるものです。
だからこそ、ガチガチに理論武装してリーディングはしない方が良い。
海の中にプカプカ浮かんでる海月みたいに、感じたまま、ありのままを映し出せる思考でいた方が、お客様や占う対象者の感情にも上手に染まって、そのままを感じることができます。
そうやって共感の波の中でお客様と対話できれば、占い師の言葉は心にすーっと浸透してくれる。
まぁ、そうならない方も稀にいらっしゃいますが、それは私自身がどうしても共感できない深淵を見た時かもしれません。
それでも、きっとどこかでリーディングの影響は残っていて、いつかその人がふと思い出して陰から抜け出すきっかけになったり、陰極まった時に一線を超えさせない楔になればいいなって思う。
だから例え怒られたとしても(年にお一人くらいいらっしゃいます)、その時は伝わらなかったとしても、それでも「タロットが示す気づき」を信じて包み隠さずお伝えしています。
タロット占い師はその時、その気づきを促すまでが仕事です。
その後のことは、お客様次第。
お客様の全てを背負う必要は無いし、それはご本人のためにも絶対にならないからね。
占い師活動を視野に入れている生徒様も「答えを出すお手伝いが出来たら」って気持ちでいると良いと思いますよ(*^^*)
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
理詰めのお勉強が必要ないとは言っても、ミドルポイントや共通認識の肉付けは必要です。
今回はかなりガチガチにタロット占いを勉強しようとしている方達に向けて、タロットって感覚を磨く占いなんだよってお伝えしたかったので、もともと感覚重視の方はしっかり四元素やテキストを読み込んでください。笑
うん、なんでも日々勉強よね。
ではでは。