こんばんは!
ついに秋薔薇の蕾がふくらみ始めて、どんな花が咲くかとても楽しみなタロット占い師の一宮ゆりです。嬉
同じ苗でも春とはまた違った雰囲気で咲くから、1年に2度楽しめて薔薇って本当に素敵で育てがいがあります(*^^*)
そして今回のテーマは占い師について。
これまでも占い師に必要なスキルはお話ししてきたのですが、ここでは実際に占い師を本業にしてみて本当に必要だなと実感した心構えを3つ、ご紹介したいと思います。
「口が上手い」とはつまり?を考える。
占い師の仕事をしていると、たまにお客様や生徒様から「口が良く回る」とか「口が上手い」と言われることがあります。
私の場合、幼い頃は赤面症で人前では話すのが苦手だったし、声も小さくて同級生たちの会話に入れないこともよくありました。
とにかく引っ込み思案で人見知り。
知らない人がいると、私とは真逆の活発な妹の後ろに隠れたりすることもしばしば。笑
そんな私が「口が上手いね」と言っていただけるようになったのは、引っ込み思案の自分の性質を変えたくて、意図的にたくさんの人と会話しなければいけない環境に身を置き、場数を踏んだからに他なりません。
13歳でイギリスへ行ったのも人生を変えたかったからだし、タロットを手に取ったのも価値観を変えたかったからだし、とにかく自分を変えたかったあの頃。笑
それからたくさんの人に出会って、たくさんの価値観に触れて、人の波の中で自分自身を見つめる機会をたくさん得て、徐々に徐々に、自分のことがわかってきて。
合コンや異業種交流会、アパレルのレセプションなど、土女子が全力で避けていきそうなところにもお尻に鞭打ちながら参加したりして。笑
本もたくさん読みました。
自己啓発、ノンフィクション、心理学、もちろんタロットの本も。
20代の頃は1年で100冊以上は読んでたし、表現の仕方も伝え方も専門的な知識も、とにかく学んで吸収して生活に落とし込んで、自分に自信をつけてあげたかった。
占い師が「口が上手い」と言われるのはかなり不名誉なことだし、実力で評価されていないんじゃないかと落ち込む人もいるみたいですが、私は口下手を克服した証のような気がして嬉しいです(*^^*)
「口が良く回る」のは、それだけたくさんの知識を身につけた「博識」な証。
「口が上手い」のは、それだけたくさんの人と交流してきた「経験豊富」な証。
たくさんの人を占ってきた経験があればあるだけ、必然的に伝え方も上手になってくるし自分なりの言い回しもこなれたものになっていきます。
それは占いの時だけじゃなく日常生活にも必ず役立つし、人とコミュニケーションをとること自体を楽しめるようにもなる。
なので、占い師に本当に必要なのは、まずは場数。
私はタロットなら、100人占ってからが本当のスタートだと思ってて。
貪欲に100人占う場数を踏む覚悟が
本人にあるかどうか
それが最も大切で、そこから得たものこそが本物の武器になるのだと実感しています。
ブレない「個性」を自分自身で創り上げる。
次に占い師に大切なのは、その人自身の個性。
駆け出しの頃は成功している人を真似するのも、練習のためには良いかもしれません。
しかし、育った環境も物事の見方もそれぞれ違うし、自分自身の経験に裏打ちされた言葉を使った方がお客様にもきちんと伝わるはず。
まずは自分の強みとは何か。
それはどんな経験から学んだものなのか。
そしてそれを占いにどう活かすことができるのか。
ここを意識して占い師としてのコンセプトを構築したり、ペルソナを設定するとその人自身の「個性」が浮き彫りになります。
コンセプトとは、お客様にどんな占い師なのかをアピールするための「活動の軸」になるもの。
占い師としてどんなニーズに
応えることができるのか
ここを先にしっかり決めちゃった方が良いです。
注意したいのは、自分が何をしたいのかを軸に考えないこと。
そこはアパレルの出店と似てて、人通りが全く無いところにお店を構えても来店数0の状態が続くだろうし、人通りのある場所に出店したお店よりもコストをかけてSNSや広告を打ち出し認知度を上げなくてはいけなくなります。
自分自身の占術や人生経験が、占い業界ではどんな人の役に立っているのか、どんなお悩みが多く寄せられているのか、きちんとニーズを把握してコンセプトを作ることが大切です。
そしてペルソナとは、自身のサービスを提供するターゲットの「ユーザー像」です。
お客様の年齢、性別、職業、趣味、家族構成、生い立ち、ライフスタイルなど、自分自身がどんな人物の役に立てるのかを探りながら設定します。
意識したいのは、占術によって響くペルソナと響かないペルソナがあるということ。
タロット占いの場合は、年齢は幅広いですがお悩みの傾向は恋愛色が濃厚です。
若年層なら出会いや片思い、結婚。
主婦層なら不倫や離婚。
どちらも主に、お相手の気持ちや未来の流れなどを得意とします。
プライベートにかなり踏み込んだご相談も多く、深刻なお悩みを扱うことも多々あります。
他の占術にはその占術なりのペルソナがあり、自分自身はどんなターゲット層に貢献できるのかを意識して、占い師としての打ち出し方を考えると良いです。
さらに、自身の恋愛経験や価値観もそこに落とし込んでいくと、占い師としての魅力というか、味が出てくると思うんですよね。
日本に数十万人いると言われる占い師の中で生き残るには、万人受けを狙うよりも自分にしかできない占いを極めた方が効果的。
占い師活動を1年、5年、10年、、、と続けていく中で、絶対にブレない個性を磨き上げることができれば、共感してくださるお客様からの信頼を得て多くの実績を積むことが可能となり、占い師として着実に成長していくことができます。
顧客リストのトップは誰でもない自分自身。
3つ目は、占術に対するリスペクト。
お客様から占料をいただくのであれば、占い師自身がその占術に絶対的な信頼を置いていることが、最低限のマナーだと私は思っています。
お化粧品と一緒で、自分が良いと思っていないものを人に提供しちゃダメよね。
それに、占料を支払うお客様の立場からしたら、その占術をとことん追求している人にやっぱり見てほしいんじゃないかな。
今まで知り合った占い師さんの中には、試験免除の通信教育で片っ端から資格を取ったという方もいらっしゃいました。
プロフィールを資格で埋め尽くすことが、お客様からの信頼を集めると思っていらっしゃるようでした。
その中にはタロット占いも含まれていましたが、ご自身のことは一度も占ったことがないというのも驚きでした。
私から見ると、占い師としての自信のなさから即席の鎧を着重ねているような印象で「ゆり先生ならタダで見てあげますよ」と言われても、心が動くことはありませんでした。
ビジネスとして占いを用いたとしても、そこには経験に裏付けされた確固たる自信が必要だと思います。
付け焼刃の知識を身につけても、実占に役立つのはほんの一部。
お客様にだってすぐに見抜かれてしまうだろうし、トラブルの原因にもなりかねません。
そんなリスクを大金をかけて冒すよりも、自分自身を実験台にして占って占って占って、一番しっくりくる、又はよく当たる実感があるものを選んで掘り下げる。
そして、その占術の専門性を高めてエキスパートになる方がよっぽど自信もつくし、自分自身も楽しみながらサービスを提供することができるんじゃないかな。
私は占い師こそ、自分の占いの一番のファンであれと思っています。
駆け出しの頃はなかなか難しいかもしれないけど、占い師になる前提として、そこをぜひ目指してほしい。
自分の占術を愛している占い師の言葉には、お客様の心を動かす力がある。
私が今まさに実感しているのがここです。
これまでタロットと苦楽を共にしてきて、心からリスペクトしているからこそ、たくさんの人にタロットの良さを知っていただき、お役に立てることが何より嬉しい。
その気持ちをキャッチしていただけるからこそ「ゆりさんがそう言うなら信じてみよう」と、お客様も一緒に前を向いてくださるのだと思っています。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
場数、個性、リスペクト。
色々書きましたが、私にとっての一番は最後のリスペクトかな。
私自身がタロットの虜であり、NSTの大ファンであり、そこに共鳴してくださる方達を丸ごと愛して、これからも一緒に成長していけたらと心から願っています(*^^*)
ではでは。