こんばんは!
ついに講師養成講座がスタートして、またまたテキスト作りに追われる日々を送っているタロット占い師の一宮ゆりです。笑
自分で決めて動いているから楽しいのだけれど、そろそろスケジュールに無理が出てきたので、今月はYouTubeをお休みさせていただくことにしました。
毎月更新を楽しみにしてくださっているNSTマニアの方、大変申し訳ありません(*_ _)
うっかりInstagramにも手が回らなくて、嬉しい悲鳴を上げ続け声ガラガラです。笑
私にとって今年は集大成の年でもあったけど、もう年末になっても悔いなしっ!って思うのはまだ早いか( ;∀;)はい、精一杯命を燃やしながら頑張らせていただきます。
そして今回はタロットのモチーフシリーズ第4弾!
第1弾がお花、次に草木、前回が動物、そして今回は架空の生き物たちについてまとめていきたいと思います。
ドラゴンや人魚など伝説の生き物大好きファンタジーオタクなので、このシリーズの中で一番好きな回かもしれない。笑
神話も伝承も込々で簡潔にまとめてみますね。
それではいきましょう。
①スフィンクス
描かれているカード
・戦車
・運命の輪
テーマ
「権力」「守護」「神聖」
スフィンクスはギリシャ、メソポタミア、エジプトなどの神話に数多く登場する、ライオンの身体と人間の頭を持つ神聖な生き物です。
王家のシンボルでもあり、王の偉大さを象徴する存在でした。
タロットに描かれているのはギリシャ神話のスフィンクスで、下半身がライオンで胸から上が女性となっています。
私は「ネバーエンディングストーリー」に登場する2体のスフィンクスが美しくて大好きでした。タロットに描かれているのが同じルーツのスフィンクスだと知った時は嬉しかったな。
②アヌビス
描かれているカード
・運命の輪
テーマ
「復活」「信仰」「来世」
アヌビスはエジプト神話に登場する冥界の神様です。ミイラ作りの監督官とされ、実際にミイラを作る際はアヌビスの仮面をかぶって作業が行われていました。
墓場に徘徊する犬やオオカミが使者を守っていると信じられていたことから、アヌビスの頭はオオカミになっているそうです。
ミイラ作りは来世・復活信仰と深いつながりがあるので、大アルカナの転換期を表すポジションの運命の輪にふさわしい神様です。
③骸骨の騎士
描かれているカード
・死神
テーマ
「導き」「輪廻転生」「死と再生」
死神は黙示録に「剣と飢餓をもって蒼ざめた馬に乗った“死”という者がやって来る」と記載され神の遣いとして登場します。
死神は死を迎えた魂が現世にさまよい続け悪霊化するのを防ぐために、冥府へと導いてくれる存在でもあります。
タロットに描かれている死神も死と再生を意味するので、怖いものではなく救いだと私は思っています。
ベルセルクに登場するガイゼリック(髑髏の騎士)がいつも救いの手を差し伸べるのも、西洋において死神が神の遣いっていう価値観の元かもしれませんね(*‘ω‘ *)かっこいい。
④バフォメット
◆描かれているカード
・悪魔
テーマ
「悪魔信仰」「異端」「サバㇳ」
バフォメットは山羊の頭を持つ両性具有の異教の神で黒ミサを司ります。ローマ・カトリック教会に反発するサタン崇拝の象徴で、テンプル騎士団に対する異端審問で有名になったとされますが、19世紀のイギリスでエレファス・レヴィが描いたバフォメットの絵も大きく取り上げられました。このとき描かれたものがタロットの悪魔に採用されています。カードの手前に描かれた2人の男女も悪魔を信仰している人物として小悪魔化しています。
⑤有翼のライオン
描かれているカード
・カップ2
テーマ
「太陽」「勝利」「天使の祝福」
有翼のライオンは「エゼキエル書」に登場する4人の福音記者のひとり、聖マルコのシンボルとなっています。ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂やその前の広場にも有翼のライオンの像が建てられています。
タロットではカップ2の向かい合う男女の間に描かれていますが、個人的にカップは水属性だし聖ヨハネのシンボルでもある鷲とか、ガブリエルさんが描かれているとわかりやすくて良かったな、なんて思ったりします。
⑥ドラゴン
◆描かれているカード
・カップ7
◆テーマ
「厄災」「邪悪」「悪魔の化身」
もともとは蛇神信仰から2つに分かれたとされ、キリスト教では「黙示録の獣」として悪魔と同一視され、アジアではそのまま神様として信仰が残ったとされています。龍神様的なやつですね。
西洋のドラゴンは翼を持ち火を噴く四つ足の怪物で、厄災を運ぶ邪悪な生き物とされ聖者や英雄によって退治されると言い伝えられてきました。
8個並んだカップの中の一つにドラゴンが描かれているのは「邪な願望」の象徴でもあります。
⑦サラマンダー
描かれているカード
・ワンドペイジ
・ワンドナイト
・ワンドキング
テーマ
「正義」「貞節」「信仰」
四大精霊の一つ。火の精霊サラマンダー。
燃える炎の中や溶岩の中に住んでいるとされ、16世紀に神秘思想家パラケルススが四大精霊の火の精霊をサラマンダーとしたのが始まりです。
イモリ類にあたると考えられ体液が多く火の中に入れても直ぐには死なずに逃げ出すことから、18世紀まで火では死なないという迷信が続いていたそうです。
ワンドは火属性だから、コートカードに多く描かれているのは納得ですね(*‘ω‘ *)
⑧人魚
描かれているカード
・カップクイーン
テーマ
「優雅」「魅了」「快楽」
ヨーロッパの人魚は、ギリシャ神話に登場するセイレーンから影響を受けたとされています。セイレーンは美しい歌声で船乗りたちを惹きつけ難破させてしまう海の魔物です。海賊の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場した美しい人魚たちも記憶に新しいですよね。有名なスターバックスのロゴも「人々を魅了する」という意味を込めてセイレーンを採用したそうです。
カップのクイーンの台座に配されているのも、愛がテーマの水属性の女性にピッタリです。いいな、可愛い。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
次に天使さんたちを書いたら、モチーフシリーズは一旦終了となります。
天使も大好きだからかなり力が入っちゃいそう。
宗教学、天使学、まだまだ学び足りないですが、できる限りわかりやすくまとめられればいいなと思っています(*^^*)
ではでは。