こんばんは!
最近大注目のモデリングアートを購入したら、うっかり自分でもやってみたくなって材料を揃えてみた、タロット占い師の一宮ゆりです。笑
揃えたと言っても画材の成分をみたらダイソーでいけそうだったので、水粘土や石膏、絵具など混ぜ混ぜして試してみようと思います。
絶対楽しいじゃないかっ!
と、浮かれていたのもつかの間、今回のシンボルシリーズがかなり大変なことに気づきました。
第1弾がお花、次に草木、そして今回はタロットに描かれている動物を取り上げるのだけど、圧倒的に量が多い( ;∀;)
そして動物ちゃん達のエピソードが濃いっ!
神話や伝承を絡めちゃうとかなり解説が長くなるので、なるべく簡潔にタロットにまつわるルートで解説していきたいと思います。
それではいきましょう(*^^*)
①イヌ
描かれているカード
・愚者
・月
・ペンタクル10
テーマ
「忠誠」「誠実」「案内」「献身」
タロットにまつわる動物で割と最初に思い浮かぶのは、愚者に描かれている白い犬ではないでしょうか。
案内人や守護者の意味も強いワンちゃんは、愚者の横に並んで嬉しそうだったりペンタクル10のおじいちゃんに撫でられてご機嫌だったりします。
そして月に描かれる犬の解釈も、私は飼い主を見失ったワンちゃんのようなニュアンスで見ています。不安だけど月明りの下で飼い主さんを忠実に待っている、又は呼んでいるって感じです。
もともと古くからペットとして人間の生活に馴染んでいる動物だから、象徴として描かれるときも無邪気で可愛らしいイメージとなっています。
②ヘビ
◆描かれているカード
・恋人
・カップ7
テーマ
「狡猾」「悪」「誘惑」「再生」
ヘビのシンボルとしての解釈はパッカリ2つに分かれます。
ひとつは「悪魔の化身」
もうひとつは「神の使い」です。
タロット的には前者一択で、旧約聖書でイブを騙した邪悪な存在としての位置付けになります。西洋の悪役は割とヘビっぽい人が出てきたりしますよね。
だがしかし。恋人はもろにアダムとイブだし、カップ7も誘惑のカードなのでわかるけど、魔術師はどうしてなんでしょう。その答えは、あのベルトのヘビは「全能」を表す大蛇ウロボロスだから!
そう、架空の動物なのよね。ただそこを描くと長くなるから、解説はまた次回にしておきます。
③雄牛
描かれているカード
・運命の輪
・世界
・ペンタクルキング
テーマ
「神聖」「豊かさ」「安定感」「力強さ」
雄牛さんは聖書のルカ福音書の象徴ともなっているので、モチーフが採用されている運命の輪や世界のカードに登場する四聖獣に選ばれています。
大祭司でもあったキリストの奉献として選ばれたのが雄牛さんだったので、貢物感が若干強い笑。
ちなみに人間はキリストが人として降臨したことを象徴します。
金の子牛事件もあってキリスト教が牛を四聖獣にあてがうのは矛盾を感じるけど、ちょっとこれ以上は私の知識不足なので、今後何かわかったら追記しますね。
④ライオン
描かれているカード
・力
・運命の輪
・世界
・ワンドクイーン
・カップ2
テーマ
「力」「勇気」「誇り」「勝利」「太陽」
強さの象徴でもある百獣の王のライオンさんは、タロットの世界では「動物的な本能」を表します。特に描かれているのはオスのライオンで、とても男性性の強いシンボルとなっています。
ライオンはマルコ福音書の象徴でもあり、「力」や「世界」のカードに描かれている牛と同様、四聖獣のひとつです。
⑤鷲
◆描かれているカード
・運命の輪
・世界
テーマ
「富」「財宝」「洗練」
牛・ライオンとくれば、あとは鷲と人間で四聖獣の完成です。鷲はヨハネ福音書の象徴でもあるので、運命の輪や世界に描かれています。
私は最初、鷲は風の象徴だと思っていました。風に乗って上手に飛ぶしね。
ただ、鷲は教会に降る精霊のシンボルとなるらしく水の領域です。
未だにここは腑に落ちないなぁ。
⑥オオカミとザリガニ
描かれているカード
・月
テーマ
オオカミ
「本能」「家族」「狡猾」「英雄」
ザリガニ「邪悪」「不安」「恐怖心」
タロットの世界では月に描かれたオオカミは「動物的本能」を表します。逆に一緒に描かれている犬は「社会性」の象徴として対になる構図となっています。マルセイユ版だと犬2匹だったのが、ウェイトさんはあえて片方をオオカミに変えました。
なんだかすごく単純に、月に向かって吠えるのはオオカミだよねって感じじゃないのかな?違うのかな( ;∀;)
そしてザリガニなどの甲殻類は、ギリシャ神話で「人の意を介さない下等な生き物」として扱われますがウェイトさんも同じような解説をしています。本来は暗い水の中にいるザリガニさんも、不安で月の光に引き寄せられたって感じでしょうか(*^^*)
⑦ウマ
◆描かれているカード
・死神
・太陽
・ワンド6
・4人のナイト
◆テーマ
「勝利」「闘い」「誇り」「高貴」
タロットカードに描かれているシンボルの中で、特にたくさん登場するのがお馬さんです。そもそもナイトはみんな乗馬中だし、太陽や死神も白い馬に乗っています。
白馬は美しく手入れされた馬たちなので、実際は泥臭いことが苦手な風と水のナイトさんが乗っているのは納得です笑。
死神も白馬に乗っているけど、こちらはより神聖な意味合いが強まります。
⑧ネコ
描かれているカード
・ワンドクイーン
テーマ
「気まぐれ」「自由」「変化」
タロットカードの中で唯一ネコが描かれているのがワンドクイーンです。
ネコは女神バステトとしても有名で、古代のエジプト人にはとても愛されていました。だがしかし。その為に敵対するユダヤ人のルーツになった人々は聖書にネコを登場させませんでした。
黒ネコは邪悪なものとして教会が敵視した魔女たちの使い魔として位置付けられています。
だからと言ってワンドクイーンが魔女とは思わないけど、虐げられていた黒猫を保護しているイメージなら面倒見のいいワンドクイーンさんにピッタリです。
⑨牡羊
描かれているカード
・皇帝
テーマ
「犠牲」「勇気」「人間」
皇帝さんの台座に牡羊が描かれているのは、火属性の星座にちなんだからということですが、特に男性性を象徴しています。
そしてヒツジというと切り離せないのが聖書の世界。そこではヒツジは人間を表します。「迷える子羊」と言われるように、イエスが羊飼いとなり人間たちを導くというものです。
この辺を私は組み合わせて、人間たちを導く勇気やそのための犠牲と解釈しています。
⑩クジラ
◆描かれているカード
・カップキング
◆テーマ
「創造性」「世界」「復活」
見にくいけど、カップのキングの後ろに小さくクジラさんがダイナミックなジャンプをしてくれています(*^^*)
クジラはそのスケールの大きさから、たくさんの神話や伝承に多く登場しています。
その中でも旧約聖書にまつわるお話しで、イエスキリストの3日後の復活に深く関係しているのではないかと言われています。
預言者ヨナが三日三晩巨大な魚の腹の中で過ごすエピソードはクジラ説が有力で、死後の世界と繋がっていてそこを通り抜けて復活するという感じのニュアンスです。
なぜカップのキングに描かれているのかは、次の⑪魚で解説します。
⑪魚
◆描かれているカード
・カップペイジ
・カップキング
◆テーマ
「精神性」「愛」「神秘」
お魚はスピリチュアル界でも精神性を表しますが、タロットの世界でも「愛」や「潜在意識」を表します。カップのペイジちゃんとキングさんにもしっかりと描かれていますが、意外とヌーメラルカードにはお魚はいません。人物に限定されているのはイエスキリストのサインなのかなと個人的には思っています。
聖書にもお魚さんにまつわるお話しはたくさん出てくるし、キリスト教のシンボルもお魚です。ギリシャ語で「イエス・キリスト・神の・子・救世主」の頭文字を並べて「IXΘYΣ」=「魚」となります。
お水は愛の象徴だし、キリストも愛を説いた人ですからね。カップのキングはイエス様なんじゃないかって中学生の頃からずっと妄想しています。笑
⑫ウサギと山羊
◆描かれているカード
・ペンタクルクイーン
◆テーマ
ウサギ「飛躍」「子孫繁栄」「豊穣」
山羊「生産性」「豊穣」「悪魔」
ペンタクルのクイーンに描かれている2つの動物「ウサギ」「ヤギ」はどちらも豊穣を意味します。そして子沢山な動物なので子孫繁栄や生産性も表します。個人的には土の人って子沢山なタイプじゃないから、シンボルには違和感を感じる。
占星術をやらない理由はこういう小さな違和感が絶えないからなんだけどね( ;∀;)
なので私は「繁栄」という意味合いでとることが多いです。
ただヤギは悪魔信仰にも深く関わっているので、そこは後々お話ししていきますね。
⑬鳥たち【ハト・トキ・タカ】
◆描かれているカード
トキ・・・星
ハト・・・カップ1
ハヤブサ・ペンタクル9
◆テーマ
トキ「再生」「希望」「知識」
ハト「愛」「平和」「伝達」「幸運」
タカ「権力」「高貴」「知性」
細かいところにいる鳥さんはまとめちゃいました笑。それぞれのカードにちなんだ鳥さんが描かれていて、なんとなくスミスさんの女性的な細やかさを感じます。
トキやハヤブサはスピリチュアルでもあまり取り上げられないけど、当時の人々の印象がそのまま反映されているように思います。特に鷹は貴族階級の女性が好んで飼っていた動物の一つです。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
今回はかなり頭をフル回転させて精神を消耗したので、もうこのシリーズは終わりにしようと弱気なことを思っちゃったけれど。
ここまできたら天使さんとファンタジーアニマルもやらないとモヤモヤする( ;∀;)
あと2週、シンボルやらないとダメかも。
まぁいっか、自分自身もおさらいにもなるし。
こういうところがペンタクルなのよね。
ではでは。