こんばんは!
ベランダの薔薇が一気に咲き始めて心躍っている、タロット占い師の一宮ゆりです。笑
ここ2年程、毎朝20分くらい薔薇たちのお世話をするのが日課になっています(*^^*)
昨年までは株を育てるために蕾を摘み取っちゃったから、本格的に咲かせるのは今年から。
風に乗ってバラの香りがサロンに入ってくるので、この時期だけはディフューザーいらずです。
そして今日は、そんな薔薇やお花達にちなんだテーマにしました。
78枚あるタロットカードには、動物や草花など様々なモチーフが描かれていますよね。
その中でも特に目に付くのが薔薇です。
日本では昔から桜がお馴染みのモチーフですが、キリスト教圏では薔薇が特別視されていて、タロットもその影響が色濃く表れています。
今回はタロットカードに描かれたお花たちの「花言葉」を解説しながら、タロットとキリスト教との関係も感じていただけたらと思います。
それではいきましょう(*‘ω‘ *)
①朝顔
描かれているカード
・愚者
花言葉
「愛情」「結束」
暖色系の朝顔「はかなくも情熱的な愛」
通常朝顔に入っている筋は5本ですが、愚者が着ている服の柄に描かれる朝顔の筋は8本になっています。8は無限を表すインフィニティマークでもあり、早朝に初々しく咲くことから若者の旅立ちのシーンにピッタリのシンボルです。
②白い薔薇
描かれているカード
・愚者
・死神
花言葉
「永遠の愛」「私はあなたに相応しい」「約束を守る」「無邪気さ」
キリスト教では聖母マリアの花として白百合と同様に神秘の薔薇(ローザ・ミスティカ)と呼ばれています。カトリック教会のロザリオもラテン語のrosarium(薔薇の園)が由来とする説もあり、ヨーロッパ生まれのタロットカードには欠かせないモチーフとなっています。
特に白薔薇は純潔のシンボルでもあり、結婚式のブーケに選ばれることも多いです。
愚者の無邪気というキーワードも花色が白いことからついています。死神には薔薇十字団の象徴でもある神秘の薔薇が描かれていて、キリスト教神秘主義との深いつながりを示唆しています。
③赤い薔薇
描かれているカード
・魔術師
・教皇
・力
・ワンド2、4
・ソード9
・ペンタクル1、クイーン
花言葉
「愛情」「あなたを愛します」「情熱」
昔から特別な贈り物に選ばれてきた赤い薔薇。情熱的なロマンスを連想させる花として、愛の告白をする際にも使われてきました。日本では本数でも贈る言葉が変わるから注意しないとですね。
キリスト教では、イエスが十字架の上で流した血として受難や殉教者のシンボルにもなっています。
ギリシャ神話ではちょっと痛々しい逸話もあり、美の女神アフロディーテの血で白薔薇が赤く染まったとされているそう。恋人を助けるためにケガをした足から流れた血で赤く染まったとか、恋人が亡くなった時に血の涙を流して赤く染まったとか。それも情熱的といえば情熱的ですね( ;∀;)
④白百合
描かれているカード
・魔術師
・ワンド2
・カップ6
・ペンタクル1
花言葉
「汚れのない心」「純潔」「威厳」
キリスト教では白百合のことをマドンナ・リリーと呼び聖母マリアの花となっています。17世紀にローマ教皇が聖母マリアを象徴する花として白百合を描くよう布告したのが始まりです。
旧約聖書にも野ばらと百合が登場していて、タロットの魔術師やワンド2、ペンタクル1にセットで描かれています。
中学の頃に模写したエル・グレコの受胎告知にも白百合が描かれていて、不思議に思い図書館で調べたのを覚えています。
結婚式のブーケは白百合にしようとその時決めて、実際の挙式ではブーケだけじゃなく教会内も白百合でいっぱいにしてもらいました(*‘ω‘ *)
⑤ヒマワリ
描かれているカード
・太陽
・ワンドクイーン
花言葉
「崇拝」「あなただけを見つめる」
「偽りの富」「虚栄」
太陽の花とも言われるヒマワリ。太陽神アポロンに恋をした水の精クリュティエが、アポロンを想い太陽を見上げ続けてヒマワリの姿になったと言い伝えられています。
タロットでは生命力やエネルギーを象徴しますが、当時の時代背景から黄色い花は「裏切り者」を意味し不吉な色でもありました。表裏一体の解釈が正位置と逆位置の捉え方に反映されていると私は思っています。太陽逆位置を「裏切りのカード」と呼んでいるのも大人になってから古い文献を読んだのがきっかけです。あとセラに当時よく出てきてたからでもある。笑
⑥アイリス
描かれているカード
・節制
花言葉
「知恵」「信念」「メッセージ」「復讐」
アイリスの花言葉はギリシャ神話の女神イリスに由来していると言われています。
イリスはヘラの侍女でしたが、しつこく求愛してくるゼウスから逃げるため、ヘラに頼んで虹の女神になったとされています。そして神々へメッセージを届ける役目となったことから「メッセージ」というキーワードも含まれます。
キリスト教では裏切り者のユダが着ていた服が黄色だったことから黄色い花は不吉の象徴とされています。「復讐」と名付けられたのもそこからきているらしい。
そもそも節制はバランスや循環を表すカードなのでイメージが湧きづらいけど、ある意味主婦っぽいカードなので夫の裏切りに対する復讐っていうのも逆位置の解釈に付け加えようか考え中です(*‘ω‘ *)
⑦スイレン
◆描かれているカード
・カップ1
◆花言葉
「清らかな心」「信頼」「信仰」
「終わった愛」「冷淡」
日本やエジプトでは純粋さや信仰を表現するキーワードがほとんどですが、ギリシャ神話では身分違いの水の精ニンフに対するヘラクレスの態度がそのまま「終わった愛」や「冷淡」といった花言葉になっています。個人的にヘラクレス苦手。
愛情を表すカップの1にスイレンを使うのってけっこうアメリカンジョークが入ってる気がするのは私だけだろうか(*‘ω‘ *)笑
単純に湖に咲く花だから描かれたのだとしたら、エジプトでは太陽のシンボルにもなってる花だからけっこうややこしい。
ちなみにピンク色のスイレンの花言葉は「信頼」なので、カップ1の私の解釈もお相手を信じて純粋な愛情を差し出すイメージとなっています。
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
花言葉の由来はたくさんあるので、今回はごく一部を端的にご紹介しました。
興味のあるキーワードがあったらぜひ検索してみてください。
タロットをより理解するために、お役に立てれば幸いです(*^^*)
次は草木バージョンも書いてみようかな♪
ではでは。
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