こんばんは!
確定申告も無事に終わりほっと一息ついている、タロット占い師の一宮ゆりです。笑
この時期はパソコンも頭もフル回転で動くから、いつも以上に仕事人間になった気分。
やっと通常の鑑定や講座に集中できる( ;∀;)
そうそう、ベランダの薔薇の苗たちが今月に入って一斉に芽吹き始めました!
挿し木にしていた子たちも無事に冬を越して、立派な緑色の葉が広がっています。
3周年記念でいただいたフィカスさんも、サロンに合った樹形にしたくて曲木に挑戦しました。
上手に育ってくれると良いな(*‘ω‘ *)
なんだかいろいろ楽しみな季節です。
はいっ!では本題。
今回はタロット占いの代表的な特徴を3つお伝えしたいと思います。
お題に「占い好きさんに知ってほしいこと」と書いたのは、これからお伝えすることはタロット占いの理解を深める意味でもぜひ知っておいて欲しいところだから。
占う側の人も占われる側の人も、とにかくここだけは押さえてほしい。
巷に溢れるタロットへの大きな勘違いや誤解も含め、しっかり書き留めていこうと思います。
特徴①占者にとってタロットは【分身】です。
まずは占者にとっての基本から。
タロットカードを扱う上で一番大切なのは、占う人がどれだけそのカードを自分の中に落とし込めているかだと私は思っています。
なので基本の軸から解釈を膨らませるのは自分自身。
どう膨らませるかも自分自身です。
これまでの人生の中で物事としっかり向き合ってきた人や、たくさんの人と深く関わってきた人は、その経験がタロットの習得にとても有利に働きます。
ただここで注意したいのは、このしっかり向き合ったり深く関わるときに「陰の心」が働いている場合はリーディングが曇るということ。
「陰の心」は我欲と同じ。
自己中心的な思考で向き合っても、出てくる答えはいつも同じ、堂々巡り。
許しの心を持たずに人と深く関わっても、行き着く結果はいつも同じ、こちらも堂々巡り。
この「陰の心」はタロット占いにはとてつもなく邪魔になる要素で、占う人の心に「陰」が住み着いているとカードは思うように動いてくれません。
タロットの解釈もかなり偏りのあるリーディングになってしまいます。
タロット占いに大切なのは「陽の心」です。
「陽の心」は「善の心」と同じ。
善の心でどれだけ物事を見て、向き合って、深く関わったか。
それはどれだけの人を許し、理解しようと心を砕いてきたかでもあります。
自己の心に宿った慈愛の芽を大切に育てることも、タロット占い師には欠かせません。
タロットはもう一人の自分です。
タロットが導き出す「答え」が引く人によってバラつきがあるのも、タロットカード自体がその人の【分身】だから。
占う人の精神状態が、そのままカードに影響します。
だからこそ、分身であるタロットカードを扱うことで自分の状態を理解して、陽の心を育てられることがタロット最大の特徴だと私は確信しています。
特徴②タロットは本心を映しだす【鏡】です。
次に、占われる側にとっての基本をお話しします。
タロット占いはその人の潜在意識をそのまま映し出します。
それはつまり一番見たくない部分(向き合いたくない部分)も、必要であれば出てきてしまうということ。
「今のあなたはこういう状態で、これこれこう思っていて、このままいくとこうなりますよ。」
みたいに、カードはそのまま映し鏡のように状況を説明してくれます。
そして、その結果から私たちタロット占い師は改善するためにいろいろと提案をします。
「こういう結果が出ているから、もし改善したければこういう方法がありますよ。」
と、カードの組み合わせから流れが滞っている場所を考察し改善策を考えます。
この導き出す改善策は、占い師によって変わります。
ここは絶対変わると言い切れます。
タロット占いにおいて占われる側の人が勘違いしがちなのが、この改善策を「占い師の個人的な意見」だと思っているところ。
改善策=個人的な考察による提案
です。
個人的な意見なんです。
だってカードを引いてるのはその人なんですもの。
タロット占いは命術のように答えが決まっているものではありません。
物事と向き合うためにヒントを与えてくれる卜術です。
占われる側の人が、結果を聞いて引っ張り出される自分自身の【本心】と向き合う覚悟がなければ占わない方が良いんです。
そして占う側は、その覚悟があるという前提で鑑定をお受けします。
ですから、スプレッドを開いた瞬間に流れ込んできたイメージはなんでもお話しします。
命術のように、決められた宿式に従って本を読めばいいという感覚でタロットを捉えるのは大きな間違いなんじゃないかな。
タロットはカードだけ読んでいればいいというものではなく、そこから引き出される占者自身の直感や深い考察がそのまま結果となる占いです。
不要なトラブルを避けるためにも、占われる側も最低限の知識としてこのことを頭の片隅に留めておいてほしいと切に願います(*_ _)
特徴③タロットは心の扉を開ける【鍵】です。
最後に、これは占う側も占われる側も共通認識としてもっていてほしいタロットの特徴をお話しします。
私自身、タロット占いは結果を出してからが真の占いだと思っていて。
本当のタロット占いは鑑定が終わった後に発動します。
どんな言葉が心に残ったか。
その結果を聞いて嬉しかったか、それとも嫌だったか。
ムカついたのか、やっぱりなって思ったか。
どんな感情でも、そのまま受け入れてみてください。
そうすることで時間の経過とともに、心境の変化があれば行動も変わってきます。
ここで大切なのが、精神世界では良い感情も悪い感情も無く、それは人間が決めた顕世の価値基準でしかないということ。
もうひとつ。
タロット占いは占者がお客様を導くのではなく、一人で歩けるように諭すもの。
魂の成長のために必要であれば、苦難の道をいった方が良いと出るときもあります。
そして、そこに現れる新しい心の扉をタロットカードは結構な確率で開けてくれるんです。
私にもこんな感情があるんだな。
あのとき私の方がわがまま言ってたのかも。
あぁ、自分をもっと大切にしたいな。
あの人のこと思ってた以上に好きだったみたい。
などなど、鑑定が終わった後でお客様がご自分で考えて、そこから導き出した答えこそが「真の結果」となります。
占者は、お客様の堂々巡りになってしまった思考を整理して新しい扉を探り当て、その扉を開けるための鍵を渡すまでが仕事です。
手渡された鍵を使って扉を開けるのは、占者ではなくお客様自身。
そうでなければ同じようなことがまた起こったときに、その人はまた同じことを繰り返してしまいます。
そうならないためにタロット占いがあると言っても過言ではありません。
タロット占いをすることで、ご自身のズルさや欲にまみれた感情もひっくるめて見つめ直すきっかけとなり、魂の成長を促します。
エラそーに言っている私自身、幼い頃から自分の恥部を散々カードに指摘されて、その度に自己嫌悪に陥ることも多々ありました。笑
だからこそ言えることだけど、自分の嫌な部分と向き合いたくないなら、タロット占いとは関わらない方が良いです。
占う対象が自分では無く好きな人だったとしても、そこから自分の感情と向き合うことに変わりはないですから。
間違った使い方をすれば、陰の心を増長させてしまうかもしれない。
本来のタロット占いは、陽の心を育てるためにあるものです。
占う側も占われる側も
「目指すは成長するための扉!」
と目的を共有していなければ、真のタロット占いとは言えません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
個人的にタロット占い師はドМが多いと思う。笑
「やだ~こんなこと言われちゃった(/ω\)も〜やってやろうじゃないの!」って笑い飛ばせなければ、タロットと仲良くなんてなれませんから。
人は実際に痛い目を見なければ学習しないのと同じように、前もって痛い目を疑似体験できるのも慎重派な私はタロットの魅力だと思っています(*^^*)
これを機に占う側も占われる側も、本来のタロット占いへの理解が深まりますように。
ではでは。