こんばんは!
最近、自分好みのカルボナーラを作るのにハマっている、タロット占い師の一宮ゆりです。笑
ニンニク多めのカリカリブロックベーコンが息子も好きみたい(*‘ω‘ *)
次はエビと小松菜のクリームパスタを極めたい。
ということで、今回はタロットに関するお話しです。
タイトルにもある通り、タロットには大きく分けて3つの学び方があるなって最近感じていまして。
ひとつは神学。
宗教概念についての理論的思考を行う学問で、タロット関連ではキリスト教がメインとなります。
次は魔女学。
オカルトといってもたくさん派生がありますが、その中でもタロットと繋がりの強い魔女の世界を取り上げます。
最後に心理学。
学問というよりは占いによるカウンセリングの観点からお話しします。
それではいきましょう(*^^*)
ルーツ①宗教や歴史学が軸のタロット
宗教についてはかなり慎重に扱わなくてはいけないので、あくまでひよっ子の私が個人的に感じていることを書いてみます。
タロットを学術的に捉えられている方は、タロット占いで稼ぐというよりも宗教や歴史学の観点から掘り下げて研究されています。
「占いが当たるか当たらないか」といった世俗的なことではなくて、タロットカードの起源や背景にある歴史、宗教との関りなどを論文にしたり本を出版したりしてタロットの世界を私たちに教えてくれます。
タロット占いにおいてキリスト教は切っても切れない間柄。
キリスト教は全力で嫌がるかもだけど(*ノωノ)
タロットに描かれる天使たちは、イエス同様神に仕えている大天使です。
大アルカナの「女教皇」が持つトーラーもユダヤ教の教典。
「女教皇」も「教皇(法王)」も共にカトリック教会の最高位聖職者です。
ウェイト版を制作したウェイトさんも、儀式魔術を行う黄金の夜明け団を抜けてキリスト教神秘主義を掲げる「薔薇十字友愛団」を結成しました。
描かれているモチーフや描写も、神話や聖書からの引用が多くキリスト教を知れば知るほど、タロットカードとの深いつながりを感じます。
天使が描かれる宗教絵画の世界もタロットには欠かせない分野ですし、私も今年はそこを重点的に学んでいます。
私自身、幼い頃から通っていた教室がカトリックのお家で、壁に貼られていた「主の祈り」は丸暗記してました。
天にましますわれらの父よ
願わくは御名の尊まれんことを
御国の来たらんことを
御旨(みむね)の天に行わるる如く
地にも行われんことを
われらの日用の糧を
今日(こんにち)われらに与え給え
われらが人に赦す如く
われらの罪を赦し給え
われらを試みに引き給わざれ
われらを悪より救い給え
アーメン
なつかしい。
調べてみると、カトリック教会が2000年まで使用していたお祈りみたいです。
あの頃は本棚に並べられた聖書や装丁がボロボロの教典を読むのが好きでした。
当時美術部だった私は、受胎告知や最後の晩餐などをアクリル画で描いたりもしてて。
そんなこんなで教会や寺院などの写真を見て育ったので、イギリスに行ったときはほとんどの自由時間を教会で過ごしたな。笑
そこでタロットにも出会えたので、私はタロットを手にする前から宗教観の強い占いだと信じていました。
大人になってからキリスト教が占い禁止なのを知って、かなりショックだったけど( ;∀;)
それでも、各分野の学者さん達が研究材料として扱うタロットは、本来ウェイトさんが目指した世界に一番近いのかもしれません。
ルーツ②魔女やオカルトが軸のタロット
次にオカルティックな視点からタロットを扱う方達について。
オカルトは、超自然の現象や神秘的現象を意味します。
宇宙人や超能力などカテゴリーはたくさんありますが、ここではタロット占い師らしく「魔女」についてお話しします。
「魔女」というと色々なイメージがありますよね。
「魔女の宅急便」のキキはホウキに乗ったかわいい少女ですが、あれはサバト(悪魔との乱交や儀式)に参加するために乗るものだったりもします。
「ハリーポッター」も舞台は魔法学校ですが、様々な魔獣が登場します。
「パイレーツオブカリビアン」のカリプソもブードゥー教の預言者でお家の中は魔道具だらけでしたね。
私の個人的な見解として、直近で印象に残っているのはオラクルカードの創始者ドリーンバーチューさん。
YouTubeでも散見する天使のカード等を手掛けられていましたが、2017年に突然
「私は悪魔に騙されていました。全部噓でした!」と発表。
デーモン(悪魔)に騙されていた
神を無視したアファメーションだった
天使を呼び出したり願い事をしてはいけない(中身は悪魔です)
持っているオラクルカードは燃やして
占星術は悪魔がついた嘘
エンジェルナンバーは聖書のどこにも存在しない
などなど。
こんな感じでドリーンさんは断言されました。
その後カトリック教に改宗しています。
正直、当時の私はまぁそうよねと。
オラクル(神の信託)自体、キリスト教でもなく修行も積んでいない私達が扱える訳もなく。
本場の信徒さん達からしたらとんでもないゲームが出たなって感じでしょうか。
だがしかし。
本来、目に見えないものを信じたり語ったりすることがオカルトですからね。
現代の自称魔女の方達も、占星術やタロット、天然石やハーブなどInstagramにバンバン出していますし。
聖書やイエス様に仕えた天使達のお名前さえ使わなければ、全然ありの世界です(*^^*)
ファンタジーな世界(占いの世界ともいう)が元々好きで、タロットカードを買ってみたって方もけっこう多いんじゃないかな。
私が占い始めた頃はゴスロリ全盛期だったので、ラルクやガクト好きな方に使い古したタロットを譲ったりしてました。笑
日本人は特にアニメや洋画の影響を強く受け、憧れから魔女(占い師)になる方も多く、その道具の一つとして代表的な占術がタロット占いというわけです。
ということで、魔女やオカルトが軸になるタロット占い師は、かなりスピリチュアルな世界で生きています。
ルーツ③カウンセリングが軸のタロット
最後は人間の心理がメインのタロットです。
そうだな。
学術的なタロットが
知識9割:実践1割
だとすると
カウンセリングメインのタロットは
知識1割:実践9割
だと個人的に思っています。
結論から言ってしまえば、私はカウンセリングメインのタロットの世界で生きています。
どちらかというと宗教寄りだった私のタロットを変えてくれたのが、心理学者ユングさんの言葉です。
世界を創り出すのは神ではなく私たちなのです。
私たちがこの世を認識することで世界は客観的に存在している。
私はこの言葉を
「どんな世界も創り出すのは人間で
それを信じているに過ぎない」
と解釈しました。
それならば、絶対神のいない世界ならば、タロットを使ってもう一つの世界を見つけることが出来るかもしれない。
私自身が創り出してしまった苦しみの世界を、違う角度から爆弾を落としてぶっ壊せるかもしれない。
と、ちょっと破壊的な思想に行き着いたあの頃。笑
人生に行き詰ってしまって、今死ねば神様のところに行けるかなって本気で思っていた時期だったからね。
ほとんどステパチ状態(古いっ)。
どうせ一度捨てた命なら今度はタロットと共に生きてみよう!
一宮ゆり的名言⇧笑
そこからはとにかく占って占って占って…..
たくさんの人の潜在意識
たくさんの人の価値基準
たくさんの人の人生観
たくさんの人の恋愛傾向etc...
対象者の心理パターンやそこに出やすいカードの傾向など、実占で得る情報をかみ砕きこねくり回し考察する。
もちろん自分自身のことについても常にカードを引き続け、当たる当たらないはもちろんのこと「こう読めば当たってたんだな」と自分自身を実験マウス化して検証を繰り返してきました。
タロットはウィークポイントを突いてくる占いでもあるから「それはずるい!」「そんなのできないよ」なんて、タロットと一人でケンカしてる時もあるけど。笑
それでも、タロット占いを通して人の心理を深く知ることができると確信しています。
人を知ることは自分を知ることでもありますから。
自分を知れば、心地よい世界を意図的に創ることも可能です。
今の私が創り出す世界は当時のモノとは比べ物にならないくらい、穏やかで優しい世界です。
と思いたいっ笑
タロットを通してたくさんの人と関わることで視野が広がり、本当に自分に必要なものも見つけることができました。
今でもカードを引けば、次に自分がしたかったことが見えてきます。
それはタロットに操られているのではなく、カードを引くことで自問自答し続けているから。
熟考、考察、内省、呼び方は色々あるけれど。
お客様にも生徒さん達にも、タロットを通してもう一つの世界を見つけてほしい。
そのガイドをすることが、私が求めるタロット占いだと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
神学や魔女学も含めもっともっと勉強したうえで、いつか堂々と「タロットは心理学である」って分厚い本を書いてみたいな。笑
ではでは。