こんばんは!
お気に入りのクッキーと出会えて上機嫌な、タロット占い師の一宮ゆりです。笑
お土産でいただいたんだけど、食べだすと止まらないくらい美味しい(*^^*)
箱で買いたいな、箱で。笑
さてさて、大アルカナ考察ですが前回はワンドの1を書いたので2、3と続けて書こうか迷ったのですが、講座で使っているページにバランス良く並べていきたいので、数字毎に書くことにしました。
ということで、今回はソードです。
小アルカナ「ソード第1番」
属性は「風」です。
物事の始まりを表す1番と風の組み合わせでどんな解釈が生まれるのか、早速見ていきましょう!
【ソード1】の基本的な解釈とキーワード
《描かれているモチーフ》
輝く手
個人の力や意志
剣
ソードのシンボル
王冠
権力や権威の象徴
オリーブとナツメヤシ
オリーブ=慈悲《女性性》
ナツメヤシ=勝利《男性性》
背景の険しい山々
乗り越えるべき試練
《基本的なカード解説》
ソードは情報や言語などの思考力や知性を表します。
また、言葉によるコミュニケーションや分析力を象徴し、人を言葉で納得させたり、反対に言葉で深く傷つけることもできる人間の武器でもあります。
その中でも1番は物事を解決したり決断する力を表し、確信をもって新しい一歩を踏み出す瞬間を表します。
キーワード
《正》成功・決断・真理・征服・覚悟・確信
《逆》挫折・攻撃的・誤算・判断ミス・自信喪失
正位置の場合はポジティブな意味合いが強く、試練に立ち向かい一歩踏み出す。
逆位置の場合はネガティブな意味合いが強く、心が折れてしまい挫折しやすい状態。
ソードの1は決意からの始まり。
ソードの1は大きな力や成功を表すことが多いですが、私はむしろ最初の一歩を踏み出す覚悟の象徴だと思っています。
ソードは1から10番まで、幸せそうなカードが1枚もありません。
それは、ソード自体が苦難や険しい試練を表しているから。
火の情熱、水の愛、土の富だけでは乗り越えられない、敵味方が争い合う戦いのスートなのです。
時代背景もあり、常に戦争には生死がつきもので純粋な心持ちだけでは生き残ることは不可能。
時には騙し合いもあったでしょう。
狡猾になり自分の身を守ることも、大切なスキルだったんじゃないかな。
私はソードの1が出てもいきなり成功とは読まず、一歩を踏み出すことで勝利への可能性が生まれると読むことが多いです。
試練があると分かっていても、あえて立ち向かう勇気と覚悟。
心の中に一本の剣が生まれるのと同時に、信念も宿るようなイメージです。
私の中のソードの1は、粛々とした厳かな決意を表します。
ソード1に対する私なりのあるある。
鑑定でソードの1がご相談者様に出てきたら
「あ、もう決めてるな。」
と感じます。
既にご自身の心はどうするか決まっている。
それでも鑑定にお申し込みいただいたのは、背中を押してほしかったか、自分の決断に間違いが無いか確認をしたかったのだろうなと思うんです。
答え合わせみたいなものよね(*^^*)
例えば悩める恋。
苦しい恋だと分かっていてもとことん続けるのか、それとも終わりにするのか。
例えば転職。
覚悟をもって転職するのか、それとも現状維持か。
ここで注意したいのは、正位置と逆位置の解釈はどちらともとれるということ。
正位置が出て終わりにしようとする場合もあるし、逆位置が出て続けるとなる時もあります。
周囲に出ているカードやお客様のお話しもお聞きした上で、何について、どう覚悟したのか、導き出す作業が大切です。
そしてそんな時は、私自身もハッキリと結果をお伝えできるように、曖昧になりにくいスプレッドを選びながら占っていきます。
ただそれらはリーディングのテクニックの部分でもあるので、ある程度の鑑定経験も必要になります。
タロット初心者の方は、単純に正位置で出てきたら白黒つける準備は出来ているのだなと思っていただけたらいいんじゃないかな。
逆位置では、まだ決心がつかないんだろうなといった感じです。
どちらにせよ逆位置は後ろ向きな選択になりやすいので、私の場合は折れた剣を修復するようにカウンセリングを多めにしています。
そしてプライベートの男友達には、それこそ刀鍛冶のようにビシビシと根性を鍛え直したりするときもあったりします。笑
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
電話鑑定をしていると、たまに潜在意識の領域に冴え冴えと輝く鍛えられた剣を持つ方に遭遇しますが、あまりの美しさに心震える瞬間があります。
なんだかスッと背筋が伸びるんです(*^^*)
講座の生徒様にはこの感覚をぜひ味わっていただきたいなって思います。
ではでは。