こんばんは!
年に一回くらいけっこうなドジをしちゃう、タロット占い師の一宮ゆりです。悲
先日、雑誌掲載を1か月間違えて告知するという大失態を侵してしまいました。
お騒がせしてしまい申し訳ございません( ;∀;)
改めまして、来月の5月12日に女性誌【美人百花】さんに当サロンを紹介していただくこととなりました(*^^*)
YouTubeを始めた当初から、たくさんのお仕事関係のお話しがありましたが全てお断りしてきました。
長年のお付き合いのお客様も大切にしたかったから、あまり派手に動くつもりが無かったんです。
だがしかし!
【美人百花】の4文字を見た瞬間、かなり前のめりで飛びついた私。笑
アパレル時代から10年以上愛読していた雑誌だったから本当にうれしくて。
付録も毎回可愛いくて、ペンケースやポーチなど普段使いの小物はほぼ美人百花さんの付録かもしれない(*ノωノ)
一昨年の事故で足の後遺症もありファッション業界から離れてしまった今、いつも手に取っていた雑誌に掲載していただけるなんて夢にも思わず。
どんな形でも関わることが出来て、心から嬉しく思います。
こうして素敵なご縁をいただけたのも、支えてくださった皆様のお陰です。
社会から孤立してしまうことを恐れていたけど、関わってくださる方々にいつも救われて背中を押していただいています。
感謝しかありません。
本当に本当に、ありがとうございます。
今回のドジが無ければ完璧だったんだけどな( ;∀;)
慣れないことでお騒がせしてしまい、本当に申し訳ありませんでした(*_ _)
さてさて、それでは本題です。
今回はタロット考察。
大アルカナ第6番目のカード【恋人】
タロットカードを良く知らない方でも、恋人のカードは有名ですよね。
対面の時は恋人が出ると明らかにお客様の表情が変わります。
両想いになるとか運命の出会いとか、絵柄から見てもわかりやすいからかな。
ただ、タロット占い業界ではそう単純な解釈をする占い師は少ないはず。
その辺の意味もふまえて、今回は慎重にお話しさせていただきます(*^^*)
恋人の基本的な解釈とキーワード
《描かれているモチーフ》
人物
アダムとイブ。
中央はキューピット、ラファエルで表される場合も。
アダムとイブは禁断のリンゴを食べてしまい楽園(エデンの園)から追放されてしまう。
食べるか食べないか、その運命の分かれ道(岐路)に立たされている。
木
イブの後ろにある木は
善悪を知る「知恵の樹」
アダムの後ろにある木は
生命を司る「生命の樹」
山
聖者が修行する試練の山。
《基本的なカード解説》
相手との結びつきを強く求めることを示唆。
マルセイユ版では明らかに三角関係が描かれていて、どちらかを選ばなくてはいけない状況で優柔不断な態度をとる男性が見てとれます。そのことから、選択をする二者択一のカードでもあります。
ウェイト版でも旧約聖書のアダムとイブが描かれ、禁断のリンゴを食べるか食べないかの選択を迫られている。
そのことからも、二人で誘惑と戦う共感のカードと言われています。
キーワード
《正》絆の確立・価値観の一致・充実した恋愛・出会い・正しい選択
《逆》継続不可・価値観の不一致・失恋・破局・不誠実・選択の失敗
正位置の場合はポジティブな意味合いが強く、感情の共有や正しい選択を表す。
逆位置の場合はネガティブな意味合いが強く、感情の共有が難しかったり間違った選択を表す。
恋人は恋愛成就ではなく、共感そのものを表す。
大アルカナは女教皇、女帝、皇帝など、一人の人物がメインで描かれているカードがほとんどです。
しかし恋人は、複数人が描かれている法王、死神、悪魔など他者との関りを表すカードになります。
まず特記してお伝えしたいのは、私のタロット占いでの恋人は「恋愛成就」ではなく「共感」がメインのカードだということ。
恋愛成就やパートナーシップで言えば、小アルカナのカップの2や10などがそれにあたりますが、恋人は違います。
個々を繋ぐ意識そのもの。
個々を繋ぐ事柄そのもの。
同調や共有しようとする姿勢を指すので、恋愛に当てはめれば「好意は伝わっている」という事実を表しています。
それに対してどう思っているかは別の話し。
要は、恋人が出ても補足でソード8(空気読まないカード)などが出たら、その好意には気づかないふりをするとなります。
逆位置で出ればご縁が薄かったり、繋がりを持とうという姿勢が感じられない状況を表しますが、良くも悪くもそれだけです。
共感する事柄が無いだけなので、繋がりを持ちたいと思ってもらえるような話題を提供するなど働きかければ変えられるかもしれません。
もしリーディングで恋人の逆位置が出てきても、そんなに落ち込むことでは無いんです(*^^*)
私の場合は、なるべく積極的にお相手の好きなものをリサーチして共通点を増やすようにアドバイスすることが多いです。
そしてもう一つはセクシュアルなお話し。
私だけかもしれないので、おまけ程度に聞き流してください。笑
お付き合いをしていても身体の関係に進んでいない方ほど、この恋人のカードが出やすいです。
そして面白いことに身体の関係を既にお持ちの方は、悪魔のカードが出てきます。
なので私は昔から悪魔のカードの男女は、恋人のカードに描かれているアダムとイブが禁断のリンゴを食べて追放された後の姿だと思っています。
一線を越える前と後。
そう考えるとついつい楽しくなっちゃう(*ノωノ)
タロットってやっぱり面白い。
恋人に対する私なりのあるある。
13歳の頃の私は、この恋人のカードが出ますようにと強く願いながらカードを引いたものです。笑
両想い、恋愛成就、幸せな結婚などなど、10代の乙女には魅力的なキーワードばかり。
逆位置で出てくると見なかったことにしてカードの山に戻してみたり。笑
片想いなど恋愛がメインになりやすいタロット占いにとって、恋人や世界のカードは特別な意味を持ちますよね。
ただ、今はその純粋な想いもどこへやら。
長年の経験から、恋人が出ても期待した結果が得られないことがほとんどでした。
なんとなく違和感を感じさまざまな文献を読み漁った結果、真の意味を知ることとなったわけで。
そのときは妙に納得したんですよね。
誘惑による欲望との葛藤。
他者との関りにより生まれるアイデンティティ。
先にもお伝えした通り恋愛メインではなく【共感】がテーマのカード。
正位置で出るに越したことは無いけれど、もっと夢を見させてほしかった。笑
そしてこの事実をお客様にお伝えすることの難しさったらありません。
長い月日をかけて根付いてしまったロマンチックなイメージ。
恋人が実際に出てくるとお客様のお顔がぱっと明るくなったり、明らかに希望の光が目の奥に生まれます。
そこを「ちがうんですよ」とも言いづらいよね( ;∀;)
恋人が出た時は選択肢が多く、私的には読みづらいと感じています。
周囲のカードや出てきた場所の意味によっても、慎重に読んでいくことが大切になります。
その場の雰囲気にのまれてアゲ鑑定にいくか、逃げずにより深みのあるリーディングに向き合うか、ここが運命の分かれ道。
私には後者しか選択肢が無いからこそ、もっと言葉の引き出しを増やさなければと毎回痛感させられるカードでもあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
恋人は絵柄もロマンチックなカードですが、そこにはどの時代でも変わらない人間の欲求や葛藤が含まれています。
タロット自体が人間のエゴの集大成のようなものですから、リーディングする側の経験値がダイレクトに影響します。
それは恋愛だけではなく、仕事や人生の岐路に立たされた時、自分自身で選択してきた道の数のようなものだとも感じていて。
もっともっと人生経験を積んで、恋人が出てきても迷わず正しい選択ができるようになりたいなって思います。
ではでは(*^^*)